新プリfeurig | ナノ
ポピー


満の宝刀、万年筆がでた。
意味を知っている他校生は顔が限界まで青くなっている。

「満ちゃん!大丈夫!!」
「大丈夫です、」
「野郎満に…潰す!」
「やめとけ赤也、ややこしい事になる」

逆に相手が大丈夫か聞きたいくらい、相手の腕から血が出ている。

「クソガキ!なにしやがった!!」
「ラケットで殴りかかれたんで反撃しただけですよ」

空気が重くなる、満が殺気を出したのだ。

「くっ…佐々部俺は下りるぜ、こいつはヤベェ!!」

そういって、松平は走ってコートから出た。
コートには赤い水溜まりが出来ていた、万年筆からと彼が通った後、

「腰抜けが!!この佐々部様が相手してやるぜ!!」
「俺が…」
「ううん、私がする」

そう言ったのは鈴だった、最初の頃の泣き虫は何処へ行ったのかというほど勇敢だ。

「ハッ、あの女共々潰してやるぜ!!」
「鈴!!」
「蓮二さん…大丈夫…です」

柳の呼びかけに優しく微笑む鈴。

「満ちゃんを傷つけるのはダメ!!」
「ハァ!!」

佐々部がサーブを打つが…。

「満ちゃんは…蓮二さんは私が守る!!スケアクロウ!!」

鈴がサーブを打ち返したら佐々部が宙に浮きフェンスに張り付けされた、佐々部に当たったボールは鈴の元に戻り…。

「はぁぁぁぁぁ!!!!」
「グフォ…!」

佐々部の腹に命中した。

「大切な人を傷つけられるのは嫌…!だから守る!」
「鈴!!」

一撃で相手を倒した鈴、その差は歴然だった。

「大丈夫か!!」
「大丈夫です蓮二さん」
「よかった…俺はお前が大切なんだ」
「蓮二さん…!」

先程の美しい戦いからバカップルに空気が変わってしまった。

「相手の力量も測れず戦うとは浅はかですね……」
「見苦しいぜ!!もうボールを取れなかった奴等は帰んな!これ以上醜態曝すなよ!!」

コートに響く声、そこには先程の高校生とは別格の高校生だった。

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