新プリfeurig | ナノ
イカリソウ
「それではもう一つの立海の話をしよう」
そう言った柳に全員の目線は柳と隣の真田に向けられる
「少し前にほぼ毎日廊下に赤い液体がこぼれていた」
「な、なんだよそれ!」
怖く思ったのか全員が身を寄せ合う
「また赤城か?」
「いや、違うナリ」
裕太の仮説は仁王によって阻まれた
「あの時は赤也とずっといたし、部活で一緒におった」
「ああ、そうだな」
仁王の言葉に真田も同意した
「必ず、しかも理科室から廊下に赤い液体があるために一時期立海を騒がした」
「り、りりり理科室!!」
まさか…と、立海メンバー以外は身を寄せ合う。
「ある日、理科室の掃除当番だった弦一郎が窓が割れていたのを発見したんだ」
「ちょうどカーテンの纏める所だった為誰も気付かなかったのだ」
柳の話に補足をする真田
「俺と鈴が付き合い初めてその謎は解けた」
「ああ、騒ぎが無くなったのはお前達が付き合い初めてからだな」
全員が息を飲む。
「付き合い初めて少したった後に家庭科室で昼飯を鈴と食べたんだ、で食事中に鈴が家庭科の先生と話した後に必ずくしゃみをする事が分かった」
「…何故くしゃみを?」
宍戸が柳に問う、
「家庭科の先生は犬を飼っていて鈴は犬アレルギーだったんだ」
「騒動との関係は?」
「後、鈴はケチャラーで理科室と家庭科室は渡り廊下を挟んだ所だ………ここまでくれば解るだろう」
意味が分かったのか2、3人は息を吐き出した。
「えっと…、解らないやけど…」
「だから忍足先輩、怪力な鈴さんがケチャップを持ってくしゃみすればどうなります?」
訳の分かってない忍足に財前が説明する
「えっと…わからん」
「はぁ…あのですね、くしゃみの反動で怪力の鈴さんが持っていたケチャップが吹き飛び、窓を割って理科室と廊下をケチャップまみれにしたんすよ」
「財前、正解だ」
そう言った柳、分かったギャラリーの中には呆れたり、ツッコミを入れる者がいた。
ケチャップ騒動。
(またケチャップか!!)
(因みに鞄には鈴用のケチャップが…)
(なんでやねん!!うわ二本入っとる!!)
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