新プリfeurig | ナノ
ノバラ
「え〜満達もう3番コートに行ったのかよ!」
「ええ、昨日の相手が3番コートの選手だったから」
「だけど総入れ替え戦(チームシャッフル)の前には2番コートに行くわ」
「ちぇ…」
5番コートが中学生に埋まった日の夕方、満、鈴、赤也は宿舎に向かっていた。
「それより…赤也くんさっき鬼先輩が呼んでたから行っておいた方がいいよ」
「あ、忘れてた!行ってきます!」
「全く赤也ってば…」
「言わないの?」
赤也が去った後、鈴が満に呟く、
「……はい、本当に1番コートだと言いませんよ」
「驚かしたいんだ」
「はい、驚いた顔が見たいし…戦いたい」
「がんばろ」
「はい…」
翌日、総入れ替え戦(チームシャッフル)が始まった。
<これより3番コートVS5番コートの「総入れ替え戦」を行います、各代表7名整列!!>
「始まったね…」
「ええ…最初はクラウザーくんですね」
それを聞いていたのか赤也が
「ウザウザーだ!」
「…かなり根に持っていたようね」
「全国大会準決勝の後、愚痴ってましたから」
彼女達が話している間に赤也は愚痴っていた。
「さぁ先手必勝だ!!勝って来いやぁクラウザー!!」
「Yes…」
相手は真田と似たような老け顔の中河内外道、
「勝つと思う?」
「……わかりません、スタミナを考えると負けるけど、赤也を追い詰めたから五分五分です」
「…そっか」
二人が話している間にクラウザーのHBが中河内に避けられた。
「…彼って赤也くんに似ているね」
「ええ、赤也の方が好きですが」
「あ、完成したね」
「はい、赤也を血だらけにした『磔御免』ですね」
「やりやがったなウザウザー!!」
赤也が喜んで叫ぶが
「あ〜〜痛ぇ……さあて、どう落とし前々つけてくれんだ?」
中河内は磔から簡単に出て来てしまった…。
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