ぶっ飛ばす | ナノ
銭湯でパニック?


遊煉様筆

「ふんふんふ〜ん。」
「あれ?なんか機嫌いいね。いつもは怒ってるのにどうしたの?」

今日は土曜日、レギュラーメンバーが練習のため、朝から集まって練習していたが。
真田の母が時々弁当を渡しそびれるので大概怒っている蓮が今日は機嫌が良かった。

「ん?いや、さっきね遼からメールがあってさ。一緒に銭湯行くん」
「へぇ…そう。じゃあ、行こうか。」
「はぁ?」

そう幸村が言った時には、柳が幸村の鞄と自分の鞄を持ってきていた。

「だろうと思っていたぞ、幸村」
「ありがとう、蓮二」
「幸村!!練習はどうするんだ!!」
「…そッスよ!幸村部長!!」
「てか、ついてくる気かよ…」
「当たり前だろう?」

そう言って歩き出していた幸村は真田達の方に振り返った

「チェシャ猫を手に入れるには、どんな事もするさ」
「「「………」」」

幸村はただ笑顔を浮かべているがコートにいるメンバーは固まっている。

「それじゃあ行こうか、ね?アリス?」
「………まだ時間あるで?」
「そっか。じゃあ、ここにいるみんな走ろうか。暇だし」
「………体力向上にはいいな。データの更新もしたいしな」
「じゃあ、みんな走ろうか」

メンバーは朝からやっているのでヘトヘトであるが、有無を言わせない幸村の気配に頷くしか無かった。

しかし。

「で…でもいきなり増えた事を伝えへんと、キレるで?」
「浅野さん、電話で言ってきな?困るだろうしね?」
「う………うん。ほなな!」

そんな愚策は幸村には通用しない。

「じゃあ、走ってね?あ、蓮二もだよ?」
「……………。」

「こんにちはー」
「あら、蓮ちゃんいらっしゃい」
「どうも。ちゃんと届けましたで」
「ありがとう。まったくそそっかしいわね、私ったら。」
「いや、平気なんで」
「ねぇ、蓮ちゃん今平気?」
「えぇ、まぁ…」
「お願いがあるんだけど…」

「すまん、遅れた。」
「いや、平気や…て青学?」
「いや、ついて来るって言うから…そっちは立海?」

「久しいな、手塚」
「そっちもか。調子はどうだ?」
「ふん、ぬかりないわ」
「お互い、全力を尽くそう。」
「あぁ、s「なにおっさんが話してるの、邪魔だよ」…幸村」

幸村は真田を押しのけ、遼の前に立った

「久しぶりだね、遼」
「ああ」
「会いたかったよ。でもなかなかこっちに来ないし…。」
「こっちもいそがしーんだよ。もう復活か?部長さん?」
「ふふ、チェシャ猫よりはおとなしいよ?」
「だろうな」

「レイナ、何持ってんだ?」
「あ、これか?真田のお母さんに渡されてな…」
「母上が?」
「これが、真田と手塚。お〜い遼〜これお前の分」
「あぁ、電話で言ってたあれか?」

そういって手塚と真田は蓮から渡された風呂敷を解いた
「これは…浴衣?」
「しかもなぜ俺の分を真田の母上が?」
「うちは知らんけど…まぁ、はよう行こうや」

一触即発の雰囲気の中、青学と立海、遼と蓮は銭湯に向かった。

「おばちゃんいるか〜?」
「あらあら、いらっしゃ〜い」

ついた所は普通の銭湯だった。

「普通だにゃ〜?」
「だから来てもつまんねぇって言ったろ?」
「越前は初めてなんだろ?」
「そうッス桃先輩…これが」
「『これが銭湯か…』と言う確率90%だ」
「なんで邪魔するんでスか」
「お前はずっとアメリカにいたからな、知らない…ということだ」

「さて、じゃあな」

個々に分かれて入ろうと脱衣場に向かうはずだったが…真田に阻まれた。

「なんだい真田、何か問題でも?」
「大ありだ幸村!!佐々木は男であろう!!」
「まだ言ってたのか弦一郎…。」
「しかも、なぜこの銭湯には誰もおらんのだ!!!」

そう、この銭湯には誰もいなかった。

「それは〜この前〜遼ちゃんにぃ〜助けてもらったのぉ〜」
「地上げ屋に絡まれてたのを助けてやったんだ」
「それで、入らせてくれると言ってくれたん」

「だ…だがしかし、佐々木は男であろう!!!」
「いや、遼は女だってば。いいかげんにしてくれへんか?」
「騙されちゃだめだ!こいつは男だ!!!」
「あかやん…これでもお前よりは頭いいからな俺。」
「真田は頭が堅いからのう。遼の保険証見ても信じるか怪しいナリ」
「だな…あー真田めんどくせぇ」
「こいつは女だがな…」
「はぁ…真田もう帰っていいよ?」

「ゆ…幸村?」
「あのさ、俺のチェシャ猫を悪く言い続けるなら…ね?」
「…………幸村ってすごいんやな」
「何を今さら…」

固まった真田を引きずりながら、みんなはお風呂に入って行った

「お、またバストアップしてんじゃね?」
「マジでか!!…はぁ…もう大きくなるのいややねん。」
「そうなのか?」
「そうや!!あんな、胸って言うのはな、脂肪やで!重たいんや!!」
「…頑張れ?」
「ひっどいな!!…遼また傷跡増えてんで?」
「あぁ。この前、ナイフ持った集団に囲まれた」
「マジで!!呼べば良かったんに…加勢しちゃる!」
「一緒にいた時な。おーおー、お前も増えてんじゃねぇか」
「そうや…コンビニ行ったらやられたん。あ、ここもやられてる」
「いてて、傷があるのか?しみる…」
「あ、背中に一本あるで」
「あー、なんかあった気がするが…駄目だ思い出せねえ」

と女の子達は話していますが…一方男子は…?

「また喧嘩をしたのか…」
「そっちもか…こっちの身にもなってくれ…」

真田、手塚は意気投合

「へぇ…蓮、でかくなってんだ…」
「見たいのぅ…」
「駄目です仁王くん!!」
「前回より1.5ミリは大きくなっているだろう。」
「……どうやって出してんスかそれ」

「そう言えば、昨日みっちゃんと一緒に寝たけど…朝居なくなっていたら怒られた」
「そりゃあ、怒られるやろ。急に居なくなるのはヤバいで」

…………。

「手塚………?」
「待て、幸村ご…誤解だ。」
「まったく、たるんど「あ、うちも真田と寝た事あったわ」…」

…………。

「副部長…?」
「真田くん…?」
「お前さん…?」
「弦一郎…………?」
「ま、待て。み、みんな誤解だ!!!蓮二かっ、開眼するな!!!」

「どうゆうこと手塚?」
「ふ…不二…ちが…」
「言い訳は良いよこの老け顔コンビが…いや?年齢詐称コンビかな?」

その時の不二と幸村の後ろに、本物の悪魔が見えた…手塚その日の日記から抜粋

「真田の(布団)でかいんやでー?」
「体格がでかいからなー、普通だろ。」

…………。

「死刑確定ッスね」
「できるだけ痛くしましょう」
「やーぎゅ、もっとなぁ?」
「甘いな、俺は精神的にも死刑にしてやる」

「ちょ…ちが…」

「みっちゃんが風邪ひいた時裾引っ張ってガキみてーだったなー。」

「はい、こっちも死刑確定ね」
「手伝うよ、幸村」
「まぁ、当たり前ッスね」
「横取りはいけねーな、いけねーよ」
「手塚、いけないなそれは…」

「大石まで…。違う誤解だ……」

「嘘ついちゃいけねぇぜぇ?制裁だな……ジャッカル?」
「俺か?まぁやってはいけないことだよな」

「「まっ……うわぁぁぁぁぁ!!!」」

「何の音や?」
「さあ…あ、もう無理もう出る」
「おー。ほんま何の音やろ?」

「あー気持ち良かった」
「あれ?遼出てたんだ」
「おー。そっちもか。」
「浴衣似合うよ…男物でも」
「だろうなぁ」

遼が着ているのは紺の浴衣でとても似合っている。

「ところで、なんでサナゲンとみっちゃんがうなだれてんだ?」
「さあ…?」

「「じ…地獄を見た……」」

「おーいみっちゃん?どうした?」
「………はっ、ここは…」
「待合室。どうした?」
「…何でもない」
「そうか?」

「遅れてしもうた!!」

遅れてきた蓮が着ているのは紺色の浴衣に金魚が描かれていて、帯は赤だった

「可愛いのう蓮は」
「そうですね、似合ってます」
「フム…浴衣と帯の色合いがいい。とても似合ってるぞ」
「に…似合ってるぜ」

「お世辞でもうれしいで!……ん?真田?」
「っ……」
「どうや?似合うか?」
「あぁ、にあっ「遼見てくれへんか?似合っておる〜?」……………くっ!!」
「似合ってる似合ってる」
「遼も似合ってるで」

遼と蓮を見ているとお似合いのカップルのようだ

「それじゃあ帰ろうか。」
「駅まで一緒に行こうか?」
「それもいいな」
「バーちゃん、また来るで〜」
「またきぃてね〜」

「にしても、暑いなぁ」
「暑い…まく「やめないか!!!」みっちゃん…」
「はしたないぞ!!!」
「だってあちぃし」
「うちは足出したる」
「やめろ!!!」
「やけど…あっついねん!!!」
「「「「「「「「「「(今足出したらエロ過ぎて危険だ!!!!!!)」」」」」」」」」」

そうこうしているうちに駅に着いたようだ

「まぁ、ええわまた今度な遼」
「お〜。なんか持って来いよ」
「ボルドー辺りでええか?」
「ん、じゃあな」

そしてみんな個々に帰って行った……。


おまけ
「はぁ、蓮ちゃん弦一郎の嫁になればいいのに…」
「そうね、遼ちゃんも料理も美味しいし…」
「私の花嫁衣装出そうかしら…」
「私も…絶対似合うと思うのよね…」

「「はぁ…」」

さて、真田と手塚の母の願いが叶う日は来るのだろうか?

書いたあああああ長かった…長かった…でももうチョイ書きたい…
あー頭沸騰するかと思った……

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