文句あんのか | ナノ
変な所で勉強熱心


※下ネタ注意。


修学旅行、それは思い出の1ページに記載されるかなり重要な生徒間の触れ合いだが。遼の部屋割りでかなり揉め、唯一一人部屋になった。

「ねぇねぇ、露天風呂佐々木さん来たんでしょ?」

「そうそう、私見ちゃったのよ。」

「まな板って言う割にはあったよね。と言うか…」

「無いってスゴくない?脇も処理しなくていいとか羨ましすぎ〜!」

修学旅行終了後、その噂は流れまくった。手塚の耳にすら届く程。

「…普通あるもんなのか、サダ。」

「一般的にはあるとされているが…佐々木の異常とも言える身長の高さは二次成長が遅い結果だな。」

「うん、確かに遅いな。だってまだ不定期。」

「実年齢を考えれば不思議ではない。」

因みに食事中である。弁当めんどくさくなった、と購買戦争に参入どころかモーセの十戒のように人が避けて、とりあえず甘くないパンを適当に買った。

「今まで全く疑問に思ってなかった…。」

「両性無かとも考えたな、俺は。」

「いやちゃんと調べてあんだ。一応ある。つーか台湾人ってそーゆー趣味の奴ばっかなんだと。」

「どういう事だ?」

「みっちゃんの前で言っていいのか?」

「…成る程。」

そちらの道の方に声を掛けられまくった手塚。遼もまた男と勘違いされまくったのだ。私服での自由行動の折りに。ただし、遼は夜にもこっそり窓から脱出して台湾を満喫しまくった。

「老酒探しまくって理想に辿り着くまで長かった…茶葉もこだわったし美味しく飲もう。台湾語覚えた甲斐があった。」

「…老酒だと?」

ピクリと手塚が反応した。が、それは遼の想定内。

「爺さんとかっちゃんに。爺さん昔飲兵衛だったから酒にはうるせぇ。」

きっちり自分用も買って堂々と置いてある。二十歳になったら飲むという名目でちびちび飲んでいる。

「つーかさ、みっちゃん知らなかったのか?」

「何をだ。」

「俺に生えてないの。」

思いっきりむせた手塚。

「あやちゃん知ってたのに変なの。」

遼が腹に傷を負った際に彩菜は見て知っていた。普通に風呂に入ろうとした遼を慌てて止めた結果だが。

「しかも一回風呂で絶叫した俺見に」

「言うな!…忘れさせてくれ。」

「佐々木さん、手塚ってそーゆー趣味なの?」

「いやありゃ頭殴られて打撲だけだと俺思ってたし油断大敵ってヤツ?」

菊丸にコソコソと聞かれて顛末を話す遼。

「どっちがどっちなんだか謎だにゃー。」

「みっちゃんこないだオイスターソースと普通のソース間違ってたぜ。」

「手塚掃除担当?」

「しゅうちゃん上手いっ!」

大石と河村は我関せず、と黙々と食べていた。

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