文句あんのか | ナノ
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管理を任せたおばちゃんは意外に働き者で噂話が長かった。今はラッキー。真選組にはもうバレたみてぇだけど、2回居留守使った。オートロック様々だ。鬼兵隊と春雨は予測出来ねぇんだよ宇宙規模だから。
「最終奥義、帰るとこか行くあて無いと話になんねぇんだよな。」
単にベランダから飛び降りて逃げるだけ。制服だろうが和服だろうが出来んだけど下駄は痛そう。…素人が来た。今回ばかりは厄介な奴だし3回も居留守が出来る程、真選組は無能じゃねぇだろ。多分。
「もしもし、おばちゃん?俺の客来たら連絡して。入れるから。」
つっても、エレベーターも階段もセキュリティ付けてるから簡単には破れねぇ。力ずくだと被害額が泣けそうな雰囲気。このマンションに幾らかけたと思ってんだか。
「よぉ、久しぶりか?元気そーじゃん。コーヒーでも飲めよ。落ち着いて話そうぜ?」
素人今にも誰か殺しそうな感じするし。話し合いに持ってく予定は無かったけどそう出る予想はしてた。俺がキレたらとんでもない事になっから。
「一服盛る気もねぇから安心しろ。」
「遼、マヨネーズは。」
「コーヒーに入れるマヨネーズなんてもんはこの世に存在しねえ。」
窓から地面に叩きつけてやろうか。あ、想像してダメになった。掃除考えたくない。実物見たくねぇよ。
「ずっと立てこもっていたのか?」
「普通に買い物したりジャンプ借りたり飯作ったり、一般市民やってたぞ。」
人を何だと思ってんだ。喧嘩は売られなきゃ買わねえよ。売る趣味ねぇって言わなかったか?つーか好きな時間に風呂入って洗濯して超楽な生活エンジョイしてたから。べったりくっ付いてんのは性に合わねえ。
「…そう、か。」
「うん。そんで、また俺は保護下に置くとは名ばかりに切り札逆戻りか?」
「切り札だぁ?」
「俺の馬鹿力はよーく知ってんだろ。普通使いたくならないか?」
鬼兵隊は確実に。幾ら俺が上から目線嫌いだからって世渡りはしなきゃなんねぇから、妥協はする。ガキだからこそ?
「最初は…どう暴れるか解ったモンでもなかった。でも遼は大人しくしてただろ。」
「松平にカリがあったのもある。一生飼われてやる義理はねぇよ。」
俺の好きな関東じゃねぇから、大ざっぱな話纏めようとして墓穴ったけど。裏が深すぎ。
「…カリか。こっちも弱みがあるからな。」
「弱み?」
なんかあったか?取り沙汰される事山ほどありすぎだろ。
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