文句あんのか | ナノ
フジヤマゲイシャ
素人とサギの喧嘩に巻き込まれて何度となくムカついてぶっ飛ばしてんのに。…なんで纏わりつくんだよ?勘は戻ったけど。鬼兵隊はどーした?な話。
「時に松平様。お嬢様は立ち直られましたでしょうか?」
「あぁ。オジサンちょっと安心したよぉ。カッコいい女になりてぇって留学したがってる。」
「それは何よりで御座います。先日の事は、重ね重ねお詫び致します。」
「気にしてねぇよ。トシが惚れたんだからおめぇには何かしらあんだろ。」
何の用事で俺呼んだ。半ば囲われてる居候だろ?今そんなに金ねぇから。マンション建てたばっかなんだ。ほぼ埋まるミラクル起きたけどさ。栗子さんカッコいい女になりたいって…結構たくましい精神あんな。
「して、わたくしに何かご用件がおありかと推察致しますが。松平様はご多忙かと。わたくしのような、ならず者と世間話をされる方では御座いませんでしょう?」
世間話なら拒否る。早く言ってくれ用事。俺に利用価値あるとしたら情報かバカ力だろ。女が進出してる業界ならあっさり情報引き出すからな。
「あぁ…トシの惚れた女だけあっていい目だ。オジサンもうちょい若くて母ちゃん居なかったら口説いたなぁ。」
おっさん好き当たれ。つーか実年齢教えただろ。鬼兵隊関係か?春雨か?
「恐れ入ります。小娘如きにそのようなお言葉を頂けるとは。」
中学生口説くとか人生終わるけどな。警察スキャンダル記事になるぞ。真選組も終わりだ。
「なぁ佐々木遼。お前、どこの出だ?若い割に口調も仕草もキッチリ叩き込まれてんのにどこ洗っても万事屋からしか話が始まってねぇ。」
それかよ!今更だなオイ。俺も聞きてえぐれぇな重大な事だけど訳わかんねーんだよ。と言うわけで説明した。長いから以下略。
「成る程なぁ…信用はオジサン出来ねぇ。」
「わたくしもいまだに信じがたい事としておりますので、当然かと。」
あっさり信じるとか言われてもこっちが疑う。ごくフツーだろ。
「でもオジサンは佐々木が結構気に入った。出自の怪しー連中は山ほど知ってるからなぁ。」
真選組か?松平に拾われたとか何とか。道場無くすとか遼君知り合いに実家が道場の奴いるけど気持ちわかんなーい。
「有り難う御座います。恐縮です。」
「で、本題なんだがなぁ。真選組にとりあえず配属させろ。臨時隊員って名目なら鬼兵隊も春雨も黙るだろぉ。」
拒否権ねーの解ってて言ってやがるこのオッサン。殴ったろか。
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