文句あんのか | ナノ
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真選組にも、ゴッキーは出るんだが。毎回食堂のおねーちゃん達から呼び出される俺って何?踏み潰して片付けるだけだろ。

「今日は5匹。×30で150はいるワケだ。ホイホイとかマメに代えてんの?おねーちゃん。」

「そう言えば代えて無かったかも…有難う佐々木さん!明日買ってくるわ!」

「今日じゃねぇのかよ。あ、でも明日セールってチラシあったな。買い込めるだけ買い込んで保管しとけよ?大概お一人様いくつとかあっから。」

庶民的な知恵、ついたなぁ…。前は全然気にしなかったのに。

「勿論よ!有難うね!」

ちなみに、おねーちゃんと呼んでるけど年齢層幅広いから。高校生ぐれぇから子持ちまで。世渡りのコツ。見知らぬ女の人はそう呼ぶと喜ぶ。

「ゴッキー1匹もスタイリッシュに仕留めらんねえんだなぁ…。」

東京も江戸も同じだけど、ゴッキーは同居してんのと一緒だろ。ホイホイ定期的に代えなきゃ増える。殲滅は無理だって。でっかいのが騒ぎになったらしいけど頭千切れば終わりだろ?あんま触りたくねぇけど。

「本気で遼さんに弱点無さそうだよなぁ…。」

「さがるん、一応あんぞ?人間なんだから。急所やられたら死ぬって。」

「メンタル的な弱点探してんだよ!殺しても死にそうにないクセに!」

「それ人類じゃねーよ。メンタルなぁ…マトモな女扱いされっと鳥肌立つ。」

オヤジに可愛いとか言われただけで拒否反応出る。女なんだから、とか言われてる間は平気なんだけど。

「それやる人はかなり重症な気がします。」

「天然記念物クラスだろうな。」

あっちじゃ制服着てても微妙に野郎扱いだし。慣れてんだよ。つーかそんなもん調べて何の役に立つんだ?致命的な弱点じゃねぇしやれる奴居ねえよ。でも嫌がらせには丁度いい。

「女を捨てたとか?」

「捨てられるか?どれだけ否定しても生まれついたモンは無理だ。」

しかもまだ成長期だからどう転ぶか分かんねえ。そーゆーの捨てたなんて言えるのは捨てられてねえんだってニューハーフが言ってたもん。勘違いは利用しろって。

「…遼さんホント何歳?」

「受け売りだ。知り合いはうじゃうじゃいるからな、俺って。」

ダテにガッコサボって関東ちょろちょろしてたワケじゃねぇ。

「身嗜みには気を使う割に男っぽいですし…よく解らないです。」

「他人の全部解るとかどんな超能力だよ。さがるんお茶淹れて。和菓子作ってみたから。」

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