文句あんのか | ナノ
全員過激派
シャワー派の俺は風呂が早いのに、つーかシャワー室けごたんみたいに作れよと言いたくなんだけど、ムサい野郎共が入り終わってから入る。
｢あぢー。キャミと短パンじゃなんでダメなんだよ。暑いの嫌いなのに。｣
｢遼も一応女だから野郎に気遣ってくれぇ。｣
｢デパ地下、逆の事近藤君に言ってくれ。こないだの宴会、忘れたいぐれぇなんだよ。｣
アレは流石にお妙さんとやらがアグレッシブになる気持ちが解る。やられた方はたまったもんじゃねぇ。
｢アレは近藤さんのモテない理由の一つでさぁ。｣
｢ストーカーだから既にモテねぇだろ。｣
レンちゃんとかサダとか一歩踏み込んだら中学生なのに人として終わるぞ。バラミヅキも。俺は特定の誰かを追い掛け回す趣味ねぇから。大体知ってるけど。つか徹夜の見回り組じゃなかったか？デパ地下。
｢ウチの連中はそれでも近藤さんが好きなんでさぁ。ゴリラでもストーカーでも。｣
｢惚れ込んでんなぁ。んじゃおやすみ。｣
つい、菊猫いじる時みたいに頭を撫でくり回しちまった。やると文句言うクセにやんないとまたタマゴ経由で文句言うんだよな。遊び相手には楽しい奴。
｢遼…自称俺より年下だったよな？｣
｢バリバリ年下。一応中学生やってたんだよ。｣
タマゴの胃痛には多少俺が関わってる。スミレちゃんとかは諦めてたけど。他にもストレス溜めてんのは多分ゴロゴロいるな。後ろめたい事やってた、とか現在進行形の奴らは気が抜けなかっただろうよ。とりあえず部屋に戻ってキャミと短パンになる。やっぱコレが一番楽なカッコ。
｢アポ無しで真選組に忍び込むたぁ攘夷志士ってのは手段選ばねえみてぇだな。俺は名乗らなくても知ってんだろ。誰だテメェ。｣
｢来島また子ッス。佐々木遼…万済先輩に見込まれ、晋助様の興味を引く女…。強いンスか？｣
｢タコ、情報不足だなぁ？色々と。さがるん、この女殺っていいのかよ？｣
｢変な呼び方止めるッス！誰のっ！？｣
｢遼さんに暴れられちゃ屯所が更地になりますよ。沖田隊長、副長の言う通り引っ掛かりました。｣
タコは拳銃乱射してとんずらこいた。…いつ装填してんだよ？部屋穴だらけにしやがって。まぁ、タンス投げられたのは収穫か。脇にクリティカルしたし、タダじゃ終わらねえ。
｢鬼兵隊が本腰入れてきたみてぇでさぁ。｣
｢そりゃしょうがねぇけど医者呼べ。右足ぶち抜かれちまった。｣
暗くてよく見えねぇけど、死にはしねぇ感じ。明日からがまためんどくせー。
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