文句あんのか | ナノ
手塚との関係
体育。普通は男女別にされているのだが遼は身体能力が…人外なので男子に混じってやらされている。
「みっちゃんアレ!」
「佐々木!」
クラスメート達は語る。
アレや掛け声で体育は通じるあの2人は付き合いが長すぎる上に背も高いから球技はやりたくない、と。
「あー疲れた。みっちゃん俺こき使い過ぎ。」
「バスケなら佐々木は元気に走り回るからな。」
「つーか俺前々から疑問に思ってんだけど、みっちゃんアレだけ汗だくになって何で髪型崩れねぇの?」
「…気にした事も無かったな。」
「すげぇムカつく。俺なんて体育の度にセットしてんのに。」
「佐々木の寝癖は芸術に近い。」
「よくわかんねー抽象的な髪型扱いかよ!」
「夏場は特に寝相が悪いからな。」
「いつの話だよベッドから蹴り出したのまだ根に持ってんのか。」
「誤解を招く発言はよせ!」
「大体ありゃ何の断りも無く他人様のベッドでガースカ気持ちよさそうに寝こけてたみっちゃんが悪い。」
「自分の家にすらまともに帰らない佐々木も佐々木だろう。」
「しょーがねぇだろベッド血まみれにしてくたばりたくねぇんだから。」
「母さんに言われて二時まで起きていたと言っただろう。」
「頼んでねぇし誰がいつ俺のベッド好きに使えっつった。」
「血痕塗れのカーペットで眠れる程図太く出来ていない。そもそもお前も勝手に俺の部屋で寝ていた事があっただろう。」
「床じゃねぇか。みっちゃんの部屋雑誌もねぇし。」
「勝手に調べたのか。」
「フッ、あやちゃんからオッケー貰ってたに決まってんだろ。」
「毎回毎回掃除をする俺の身にもなれ。」
「いやそれこそ超身勝手じゃねぇか。大体俺がどんな生活してようがみっちゃんには全くちっとも影響無いだろ。異臭するワケでもねぇし。」
「あの惨状で平気で居られる他人が居たら見てみたい。」
「タケピー平気だったぞ?」
「…桃城の部屋も汚いらしいな。」
「と言うわけで俺特にヤバいとかそんなんじゃねーから。」
「汚すぎる。」
「だからみっちゃんには全くちっとも影響無いだろ?みっちゃんちじゃちゃんと片付けてんじゃん。」
「当たり前だ。他人様の家であんな惨状にされてたまるか。」
「つーかさ、あやちゃんに合い鍵渡した筈なんだけど。一週間位音沙汰無かったらマジくたばってるかもって。」
「母さんに渡された。そんな縁起でもない事を母さんに言ったのか。」
「俺は大真面目だ。頻繁且つ定期的に連絡してるヤツいねぇし。」
「…そうだったな。」
よく判らないこの2人。とりあえず、仲は悪くない。
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