文句あんのか | ナノ
塩派部長
部屋が使い物にならなくなったので。別の部屋。デパ地下が茶飲み仲間。
「遼がいるときゃ狙いにくい。一つ、暗殺に協力してくれねーか?」
「いや、やり方が堂々としすぎた暗殺だろ。バズーカ担いでたら怪しめって言ってるもんだし。つーか真選組1強いんだろ?スパッとぶった切れよ。」
「刀が汚れまさぁ。…遼、こっち来てからとんと笑わねえって近藤さんが心配してましたぜぃ。」
だっけ?元々爆笑する事滅多に無いのが普通じゃね?笑顔が怖いっておっしーにも言われたぞ。そーゆーの近藤君気にするんだなぁ。いい奴だ。真っ直ぐすぎて悪党には向かねえけど。
「娯楽らしい娯楽もねぇからなぁ。嫌がらせにせよおちょくるにせよ、多少調べなきゃ話になんねぇ。」
例えば。おっしーが飯食いに来た時。納豆混ぜた料理(当然食える)を素知らぬ顔で出すとか。菊猫に携帯のカメラを頼むとか。知らなきゃ面白くない!みっちゃんはなかなか弱点が無くて困ってんだ。見た目を裏切る味の弁当とか反応薄かったらしいし。一時間早起きしたのに悔しかった。
「アンタは…本気で底が見えねぇ。腹割って話す奴ァいねぇのか?」
「デパ地下、知らない方が幸せな事って、世の中かなりあんぞ。」
人の生い立ち然り、微妙なこだわり然り。どっちでもいい事でカオリンとタケピーは大騒ぎすんだから。蕎麦に生姜かワサビかで言い争うんだぞ。ちなみに俺は生姜。ワサビは使い回ししにくいからあんま買わねえんだ。
「…本気で何歳だ遼。」
「正真正銘今年で15歳だって。何回言えば良いんだよ。」
かなりアンダーグラウンドな事も知ってる中学三年の一応受験生。やる気は無ぇけど。エスカレータだしまだ4月だったんだよあっちは!新入生で海外からお越しの越前リョーマ、愛称リョマたん調べるのに時間かかったっつーの!テニス部だろうなーとは思う。輝かしい経歴あるし。
「かなり修羅場潜った雰囲気に見えるぜぃ?」
「三回ぐれぇ死ぬかと思った。さがるんに聞いてみろよ。傷痕山ほどあるぜ?さがるんがビビる数だ。」
見せる趣味は断じて無い。さがるんは全身見たワケでもない。着付けの時の不可抗力だ。さがるんの名誉を守ってやる。
「あぁ、着付けん時に。なら土方さんも見てそうな感じだ。いい趣味してまさぁ。」
「見て楽しいか?俺には分からねえよ。」
話を逸らしたのに乗ってる気がする。こういうの嫌いなんだよなぁ…。
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