文句あんのか | ナノ
無意識にプライド粉砕


真選組軟禁生活、正直ウンザリしてきた。毎日毎日マヨネーズに対する殺意がこみ上げる。嫌いじゃなかったのに。結構使ってたんだぞ。暇つぶしに木刀振ってみたら勢いで折った。禁止された。

「茶化すネタもあんまねぇからなぁ…。あかやんに嫌がらせしてぇ。」

ボール返すぞーって魔球投げてみてえ。いやそんな必殺技的なものは無い。自販機もしばらく投げてねえし何しよう。俺の青春は喧嘩と嫌がらせで楽しかったと思い出にしたい。

「犯行予告すんな!第一嫌がらせってガキか!」

「ヤニくせぇ。それに俺はガキだ。クソガキだぞ。大体担当のさがるんはどうしたんだよ。だべり甲斐がねぇ。」

守秘義務があっから、こっちの事は話してねぇけど世間話聞くのは上手いんだぞ俺。結構裏話聞けた。誘導尋問なんて人聞きの悪い事言うなよ。油断したさがるんが悪い。

「山崎は調査だ。」

「桂だっけ?アレについて回ってた着ぐるみ逃がしたらしいな。さがるんが愚痴ってたぞ。せっかく善良な市民が協力してやったのになぁ。」

「遼を善良な市民と呼ぶ奴ァ居ねえ。」

「じゃあ一般人。」

「似たようなモンだろが!っ…。」

視線すら合わせなかった素人。合った瞬間黙り込んだんだが。…なんかやったっけ?風邪ん時にみっちゃんが看病してくれてその後キョドってたけど。いやぁ流石にあん時はおちょくるどころか判断力落ちてたし。不可抗力だって。でも素人にはなんかした記憶ねぇんだけど。第一女慣れしてんじゃねーの?黙って立ってりゃイケメンだし。刀とマヨネーズが無きゃ文句なしにモテるだろ。

「素人、どうした?」

「いや、何でもねぇ。」

「伏せろ!!」

毎日恒例、素人を狙ってデパ地下がバズーカぶっ放すスタイリッシュな暗殺。俺も殺す気か。俺って人も守れんだな。

「遼ー。傍から見てっとアブナいシーンだぞ。土方さん押し倒して。趣味疑われんぞー?」

「あ。悪い素人。悪気は無かった。」

「…。」

素人が完全に固まってんだけど。デパ地下もなんか驚いてんだけど。とりあえず退いて、片付けと修理を頼んだ。ゴメン、比較的善良な真選組の人。

「上には上がいるもんだなぁ…毎日バズーカぶっ放すとか経費すげぇ事になりそうだよな。」

天下りとかそんなんじゃなくて。普通に税金の無駄遣いだよな。マヨネーズも経費で落としそうだ。バズーカの弾も種類あるらしいけど詳しくねぇし。レーザーっぽいのもあったな。

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