文句あんのか | ナノ
みーたーなー?


万事屋の連中、俺だと認識してねぇ。チャンス!

「申し訳ありませんが、ここには面白い物はありませんよ。」

明らかに俺が見せ物だし、そういう趣味ねぇから。温和な雰囲気…ユキチャンだな。参照してみよう。

「お姉さんキレイアルな。どうしたらそんなキレイになれるアルか?」

化粧の力だバカ野郎。後は衣装。一応お嬢様な振る舞いは出来ない事もねぇ。オヤジの関係でな。社交界なんてもんはねぇし、口調と仕草だけだ。

「人は心が美しければ姿も自然と美しくなると聞いております。」

100%嘘だけど。そんなんで美人になるなら整形だのエステだの要らねえよ。若けりゃいいってモンでもねぇし。

「そりゃ美人だから言えるんだ。おねーさん、俺銀さんってんだけど一晩いくら?」

「神楽ちゃんの前でなんてイヤらしいセリフ言ってんだぁぁ!読者の年齢層も考えろぉぉぉ!!すいませんお姉さん、この社会のゴミはちゃんと不燃物に出しますから。ご迷惑おかけしました。」

人間燃えないゴミ扱いもどうかと思うぞ?つーか本気で判ってねぇ。騙されたと解ったらどんな反応してくれんだ?楽しみだ。

「遼ー。見せ物気分楽しんでっか?すげぇ化け具合だし面白いでしょう?万事屋の旦那。」

「化け…遼…佐々木遼かぁぁぁ!?何なんだその劇的ビフォーアフター!?」

「さがるんに着付けとか化粧された。動きにくいったらありゃしねぇ。座ってりゃ身長判りにくいからな。楽しい反応有難う。」

新八君と神楽ちゃん、固まってる。こりゃ確かにまーくんがやりたがるワケだ。楽しいもん。

「遼さん…綺麗なんですね化粧ってスゴい。」

「ただ、鼻がバカになる。化粧臭くて。四六時中コレは無理だ。一応お嬢様教育されてっけどめちゃくちゃ似合わねえ。」

そしてサギが素人同様、目を逸らしている。どんだけ現実逃避してぇんだ。行動パターン似てんな。

「お嬢様教育ぅぅぅ!?アンタお嬢様だったの!?似合わねえ!」

「知ってる。オヤジの関係で覚えなきゃいけなかったんだよ。」

「姐さん、私もやれるか?やりたいアル。」

「やる気ありゃ出来るだろうな。だって俺がやれんだから。」

しばらく騒いでたら素人がさがるん連れて帰ってきてくれた。着替えて化粧落として、怪談と言うか生々しい実話。幽霊はいないし。怖くもねぇ。一番怖いのはレンちゃんの開眼だと俺は信じる。いや、ホント焦るらしいからアレ。ただ…素人は怪談嫌いと言うか怖がりなんだと知った。

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