文句あんのか | ナノ
種族・怪獣


素人を追い返して、家の整頓。とか色々隠蔽工作やってたら。マジで権力使いやがった真選組。上役が松平片栗虎とか…カリあんだけど。

「…ちっとやそっとのスキャンダルで信用と名誉叩き落とそうにも既にゼロに近いって辛いな。」

そして只今、かなり苦しい建て前(道路交通法違反)で真選組屯所の生活を強制されてる俺。真選組の制服着せられかけたけど当然サイズ無い。本気で文句言いたい。俺を真選組に入れる気か近藤君。刀なんて折ったら終わりじゃねーか。

「低いのは事実ですけど佐々木さん狙われてるんですから。お茶お代わりいかがですか?」

「コーヒー。エスプレッソな。」

「金持ちエンジョイしまくってんじゃねーか!」

「金に困った事ねぇぞ。」

あっちじゃ肩書きだけは絢爛豪華なお嬢様にカテゴライズされるし。大手外資系企業ニューヨーク支部長令嬢ってだけだ。肩書きやたら長い。あ、後青学の生徒ってのもある。私立だから清楚可憐なイメージ膨らむって人妻キラーの警視が泣きながら言ってた。俺には程遠いイメージだよな。

「そりゃマンション建てようとしてますし、生半可な金持ちじゃないでしょうけど。自称今年で15歳とは思えねーよ!」

「上には上がいるって。けごたんはすっげえ強権使う生徒会長様だし。金の力じゃ奴には勝てねぇ。」

ただし、けごたんのお父さんは俺に手出し出来ない。大人の事情をクソガキは上手く使うんだぜ。

「生徒会長の金の力って何それ!?」

まんまだ。けごたん坊ちゃまだし。金持ちすぎんだよ氷帝。あっさりシェフだの何だの呼びつけるし。

「俺ほどじゃねぇけど放任主義の温室栽培。」

「全然わかんねーよ!何その例え!?」

個人所有のテニスコートがある時点で中学生らしさ霧散しそうだぞ、奴は。俺様何様跡部様だし。便利っちゃ便利だ。バレンタイン宅配おっしーにやってたなぁ…。なんか懐かしい。

「年末はかなり忙しいらしいけど、毎年合宿海外だからな。坊ちゃま学校の生徒会長。」

校則緩めだけど、生徒会イベントの度にキャーキャー言われてけごたん以外の話聞かれねぇから有名。アイドル顔負けだからなぁけごたん。

「どう知り合ったんだよ!全然種族が違うじゃねーか!」

「そこの更に上の金持ち、趣味で先生やってるサカッティー経由。」

と言うか知らねえよな。なんで会話成立してんだ?種族って人類だよ俺もけごたんも。大概さがるんとくっちゃべって1日終わる。

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