文句あんのか | ナノ
他人事じゃなくなった
「逃げ切る?遼、テメェ逃げるのは論外って言っただろうが。」
「姿隠せる自信はねぇからな。なぁに、ちょっとした知り合いにダメ元で頼んでみるだけさ。」
ベトベターんちでほとぼりが冷めるのを待つ!…侍って諦めいいよな。頭堅くても。サナゲンの爺ちゃんに詳しく聞いときゃ良かったなぁ…。ベトベターは周囲にかなり怖がられてるし。情にモロいとこを利用しない遼君じゃねぇ。命懸けるなら手段は選ばねえ!
「頼りになんのか?その知り合いとやらは。」
「茶吉尼族の屁怒絽。愛称ベトベター。馬鹿力2人なら多分なんとかなる。」
ミサイル使うアホじゃないって鬼兵隊の皆さんを信じる!生きた俺を引きずり込みたいだろうし。流石にミサイル叩き込まれて生き抜くバケモノじゃねぇし。
「どんな愛称だぁぁぁ!?茶吉尼族って戦闘種族だぞぉぉ!?類友か!?」
いや、ベトベター平和主義な小さい命を大事にする馬鹿力な人。言ってる事とやってる事が結構食い違ってて俺よりタチ悪い。でも命懸けだから俺。選んでる場合じゃねぇ。
「友達じゃねぇ。でも事情を話せば解ってくれると信じたいんだ。汚い大人だけじゃないって信じたいんだ!」
信じねぇけど。関東よりきたねぇ面子揃ってややこしいんだから。あ、お姉さんの着物借りて女装扱い前提で生きる道もあるな。どっちがいいだろう。胴回りは調節出来るし、帯が大変なだけだし。
「ちっとも信じてなさそうじゃねえかぁぁ!!」
真顔で言ったのに。青学の連中は信じてくれんのに。まぁ奴らも所詮は俺と同じ中学生だし。世の中の汚さを痛感してないから。けごたんはかなりスレてっけど育ちがな。
「純真な少女の夢を砕くのが大人なのか!?」
「誰が少女だ!俺よりでかい少女なんざ誰も認めねぇ!」
「ベトベターは信じてくれたぞ!お嬢さんって呼んでくれた!」
関東で言われたら鳥肌モンだけどこっちの扱いには慣れたし。
「んなこたぁどうでもいいんだよ!…手っ取り早く真選組の保護受けろ。」
「嫌だ。潤いの無いムサい集団は氷帝だけで充分だっつーの!氷帝コールとお嬢様の声援のハーモニー耳痛くなんだぞ!?暑苦しい上にむさ苦しい野郎に四六時中囲まれたくないっ!」
どうせなら家事しなくていいとこがいい!人数半端ねぇんだよお前ら!明らかに雑用させる気だろ!?伊東とか言う奴の起こした騒動知ってんだよ!粛清されて人手不足だろうが!食堂のおばちゃん扱いだろ!
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