文句あんのか | ナノ
銀河超えるかな


頭、抱えたい。鬼兵隊って女物みたいな着物の隻眼兄ちゃん率いる組織で兄ちゃんが高杉だった事が判明したんですが。都合良く脳内からそこだけデリートしたい。

「そりゃ真選組が血眼になるわけだ。上守らなきゃ組織潰れるんだし。」

未確認情報山ほどあって時間と金が足りねぇ!もう俺幕府の機密は知らないまま清く生きるから!

「遼、邪魔すんぞ。」

「ごめんくださいとかインターフォン鳴らすとかやれよ世間知らずが!けごたんじゃねーんだから!」

思いっきりテーブル投げた先には。米の敵、マヨネーズバカ。倒れてんだけど。生きてっか?

「当たってたら骨折間違いなしだよな。マトモに考えれば。」

「辛うじて避けたわ!殺す気かぁぁぁ!?」

「いや、うん。イライラしててつい。無事でよかった。テーブルマヨネーズ臭くなったらイヤだし。」

「テーブルの心配より俺の心配しろぉぉぉ!」

「テメェの心配するぐれぇなら近藤君にストーキングされてるお姉さん心配する。」

殺しても死にそうにねぇ野郎より、気の毒なお姉さんを優先するぞ。だって俺近藤君友達認定してねぇ。

「まだやってっからな。懲りねぇんだ、近藤さん。諦め悪いから。」

何しに来たんだお前。世間話はよそでやれ。知ってるからそんぐらい。サギんとこの新八の姉ちゃん強いって評判だし。お妙さんだったよな。後剣豪柳生家のご令嬢が守ってるとか。

「気の毒だな。悩める思春期の女の子は力になれねぇから。」

「悩める思春期の女の子がテーブル投げるかぁぁぁ!非常識すぎんだよ!思春期には見えねぇ!」

「テメェの思春期の定義なんざ興味ねぇ!こちとら命懸かってんだ!」

切実に!調べたら変なの出て来てマズい展開になってんだよ!情報屋紛いやってたもんだから気になって整理したらややこしい事になってんだよ!後悔真っ只中でこの展開なんとか打破してぇんだ!一番厄介なとこにバレてんだ!

「命?なんのだ。」

「俺の命以外の何があんだよ。真面目に後悔してんだから。」

母親の名前知った時以上の後悔してんだ。

「…何やらかした?」

「藪蛇。特大の毒持ってる奴がな。目ェ付けられて勧誘されかけた。」

あっちじゃ未成年の義務教育中だから免れてた自覚はある。そして止められる権力者は居なかった。こっちじゃ通用しない。同じやり方で出来たのが奇跡的だと今更だけど思うぞ。

「…幕府か?」

「宇宙規模。推測の域だけどマズい。」

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