文句あんのか | ナノ
クラスメートの手塚


真選組の野郎共が来たお陰で、鉢植え割らずに済んでラッキー。…札集め、やっとかなきゃマズいな。あんま使いたかねぇが、女受けするツラを生かすか。

「死人に口無し…ボロクソ貶してんな。」

なんでまたサギが絡んでんだよ。かぶき町だけでかなりこんがらがって。他がやたらシンプルで解りやすい関係だ。都内把握が面倒で関東どころじゃねぇ。報道系も押さえたし、かぶき町をなんとかしなきゃな。後は政治だけど先が長い。異星人の知り合い、ロクなのがいねぇ。華陀ってのが厄介なタイプだ。博打好きの策士にしか見えねぇ。

「これ以上深入りすっと宇宙進出だな。ネットもイマイチ楽しい情報が流れて来ねぇ。」

将軍の首取っても妹がいるから同じ。尻尾を出さねえ用心深さも筋金入り。ガキだからってこっちじゃ通用しねぇ。戸籍ねぇし。うじゃうじゃいるからな、孤児って。あっちはお嬢様だと勘違いして油断してたし。要は。やりにくい!駒は持ちたくねえ。つーか邪魔。思想だ哲学だ考える暇ありゃおちょくって遊ぶ!

「…佐々木遼、でござるな?」

「何だぁ?兄ちゃん。夜中にグラサンたぁ、見えるモンも見えなくなんぞ。」

「拙者は河上万斉でござる。その力、拙者に貸して欲しい。」

人のボケスルーか。と言うか…血の臭いが濃い。かなり浴びてやがる。

「力、ねぇ。馬鹿力か?欲しけりゃリボン付けて押し付けてやる。」

「夜兎はおろか、茶吉尼族に勝るとも劣らぬ力もそうでござるが…たった一週間にして鬼兵隊の情報を引きずり出した腕を。」

ベトベターがそんな事言ってたな。茶吉尼族だって。鬼兵隊は攘夷志士調べたら挙がったけど…河上万斉って聞いてねぇ。高杉ってのが引っ張ってる、再結成したアイドル的なヤバい組織で春雨と絡みがある。知ってんのそんぐらいなんですけど。

「俺にメリットは?ノーと言えば実力で引きずり込みそうだけど。」

「メリット…深入りしておきながら知らぬ存ぜぬを貫けると?」

「兄ちゃん、今年で15のガキが知った口利いて誰が信じる?情報は武器だけどな、信用が無きゃ意味がねえだろ。趣味で集めただけだ。」

あっさり引っ掛かるとは思わなかったし、関係者なのは間違いない。末端か、幹部かは分からねえが一枚噛んでやがる。目立つからな…俺。

「15?」

「正真正銘、今年で15の小娘だ。証人はいねぇ。居たら驚く。つーワケで、眠いからまた今度な。」

あ、やっぱり頭がついてかないみたい。帰ろ。

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