文句あんのか | ナノ
ロビンマスクって?


やっぱり市販より栽培したハーブを使いたい。と言うことで花屋に来た。…怖くはねぇが果てしなくミスマッチ。おっしーに人の事言えるかアホとか言われそうだけどな。

「店主ってアンタ?」

「はい。屁怒絽と申します。お客様ですか?」

「うん。料理に使うハーブが欲しくて。」

「それでしたら、こちらはいかがでしょう。」

トゲトゲのローズマリーもどき。地球外植物だろ明らかに。

「葉っぱ一枚いいか?」

「はい。刺さらないように気をつけて下さい。」

遠慮無く、トゲにしか見えない葉っぱ?をむしって嗅いでみた。…ローズマリーとローリエが混じったような何とも言えない。いや香りは悪くないんだけど。

「コレ、丈夫か?」

「そうですね、水やりをしていれば。お気に召してもらえましたか?」

「うん。色々使ってみたいからさ。いくら?」

支払いをして鉢植え持って帰るつもりだったんだけどベトベター(ヘドロって感じじゃんアレ。)は客が来ない花屋だったらしく。いたく感動して可愛らしい、ユキチャン好みの淡い花をくれた。鉢植え。顔が怖いってだけでお互い苦労してんなぁ…。

「嬉しいですよ、お兄さんのような方が花を買いに来てくれるなんて。」

「俺女なんだけど。しかも14才のガキ。」

もう言い疲れた。何回言えばいいんだよ。以下略使いたくなる。

「それはすいません。お嬢さん、またいらして下さいね。」

「気が向いたらな。」

カラコロと下駄を鳴らしながら歩く。何か真選組関係者以外からも見られてんだけど慣れた。…あっちに帰れるのかすげー怪しい。生きて、じゃなくてな。関東に愛着はあるんだけど、やっぱり寂しいモンだ。ガッコ好きだったんだな。

「ゆうたん、元気してっかな。」

バラミヅキは手段選ばねえからなぁ、テニスは。一年坊主共のツラ拝んでねえしやりたい事あんのに。かきくき(柿ノ木の九鬼)に女だって教えてねぇし。カバズィーの制服借りて氷帝で遊びたかった。

「昼間っから光りモンたぁ穏やかじゃねぇな。堅気のガキに用か?」

「じゃかぁしぃ!佐々木!自分ウチの子分ぶちのめしよって落とし前つけんかい!」

溝鼠の若頭か。関西弁懐かしくなるな。

「落とし前だぁ?危ないもん使って喧嘩売ったのはそっちだろ。」

昼間っからハジキぶっ放しやがって。真選組見てんだぞTPO考えろ。こっちは丸腰だし、何とでも言い訳出来るまで警察の奥に首突っ込んでねぇ。

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