文句あんのか | ナノ
睡眠妨害は危険


着物に焦げが付いた。いやもうコレは修復不可能だ。近藤君、ゴメン。まぁ新しいの買う余裕はあるし、給料一円も使ってねぇんだ。サカッティーと口座の金有難う。

「素人。人間の三大欲求って知ってるか。」

レンちゃんが教えてくれたんだけど。一個はまだ無縁だな。

「あ?なんだそりゃ。」

サナゲェェェン!お願い今すぐ来て!一緒にこいつ殴ろう!一般常識じゃないのか?レンちゃんが俺に言うぐらいなんだから!

「睡眠欲。食欲。性欲の3つなんだと。その睡眠欲がピークだから帰れ。」

結局人んちまで上がりやがった。んで俺は風呂入って眠い。ごっさ眠い。めっちゃ眠い。俺の睡眠を妨害する奴は滅べ。いや滅ぼす。疲れてる時は1人とか気にしねぇし。

「もう2時だからな。」

「解ってんなら帰れマヨネーズバカァァァ!!」

こちとら多分3ヶ月ぶりの生理と眠気でイライラしてんだよ。吹っ飛ばされて当たり前だろうが。真っ当な中学生は寝てる時間だ!…壁にめり込んだ何かは気にしないで寝よう。頭蓋骨って結構丈夫らしいし。

「あ、近藤君に頼んどきゃ良かったか。ゴメン死ぬかも素人。」

「いやぁこの程度じゃくたばってくれませんぜ土方さんは。」

問答無用で蹴り出した。不法侵入者だし。暑くなってきてイライラ増してんだ。夏は俺の敵。更に暑苦しくむさ苦しい真選組で飯作れとかふざけんなよ。爽やかな野郎共の集団なんざ存在しねぇ!氷帝を考えろ!男子テニス部つまり男だけ!二百人以上いるんだぞ!?暑苦しいのとむさ苦しい以外の何がある!?いかん、思考までイライラして熱くなった。誰に言ってんだよ俺。

「…寝よ。」

シーツ被って丸くなる。布団小さいんだ。デカいの結構不便なんだ。暫く寝てたんだけどな、素人が落ちたみたいだ。しかもあんまダメージ受けてないってお前こそ人類か?

「何しやがる遼…山崎に探させてコレか。」

もっかい壁とキスさせてやろうか。それとも地面と熱烈なファーストキスさせてやろうか。近付いたら実行だな。つーかデパ地下に素人仕留めてもらっとけば俺安眠確保出来たような。眠いと頭回らないってホントだったな。今更痛感したぜおっしー。女遊びヒドくても医者のガキなんだな。

「何ガースカ寝てんだテメェェェェ!!」

「うるせえぇぇぇ!!」

あ、方針変更。素人は星になったかもしんない。天井にぶら下がってっから。思わずアッパーを。

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