文句あんのか | ナノ
中学生は食べ盛り
言い合って疲れたらしい土方。もとい素人。とーしろーだから。近藤君はストーキングに出掛けて、着方教えてくれるそうだ。何だかんだで甘い奴。
「チッ、とりあえずふざけた服脱げ。」
俺はあんま気にしないけどそれセクハラだぞ。十代の女の子に脱げってロリコンと言われても反論出来ねえから。短パン穿いてるしいいけど。
「ほい。」
とりあえず脱いだ。素人がタバコ落とした。…んなこったろうとは思ってたけどな。女の子にキャーキャー言われる悲しい女だからな…。
「今すぐ着ろぉぉぉ!」
「いや、あのな?着方知らねえから習ってんだけど素人解ってる?」
「知るかぁぁぁ!恥じらいとか持て!」
「貧相なモン見て楽しいのか?」
みっちゃんにも散々言われたけど結局慣れてたし。キャミに短パンはおっしーんち以外いつもだ。慌てる素人の指示通り、着てみた。やっぱでかい。腰回りとか肩とか。紐使ってウエストは何とかなった。
「…まぁ無いよりマシだよな。料理しにくそうだなコレ。ありがとな、素人。大体解ったから。」
丈がちょっと足りないのは仕方ないし。近藤君に晩飯作る約束したし行こう。
「女なんて聞いてなかったぞ。」
「聞かなかった事にしたんだろうが。」
俺は間違ってない。だって制服でも信じてもらえないってビックリだし。と言うわけで近藤君の晩飯を作った。…何か色々間違ってる気がする。見張ってるのは間違ってない。ただ。マヨネーズが山ほどあるのは何故だ。江戸にマヨネーズ?テレビあるし。頭痛くなりそうだ。
「よし、完成。あり合わせだけどこんだけありゃ食い盛りのタケピーも満足な量だしな。」
「何人分作ってんですかアンタ!10人は食えるよこの量!」
「5人分。俺の周りはよく食うからな。保険にちょっと多め。」
「ちょっとぉぉ!?」
みっちゃんも結構食うんだぞ失礼な。使用許可貰ったんだし一応俺恩は返す主義なんだ。山崎サガルって素人が言ってたけどな。で、近藤君の晩飯は俺手製。
「変なもん入れてねぇし何なら毒味してやっから安心して食え。存分に。」
「なんで近藤さんだけやたら豪華なんでさぁ。」
「佐々木君、気持ちはとても嬉しい。有難う。総悟、トシ、久々の女性の手料理だ。食べよう。」
ほれ見ろ。保険が役立ったじゃねぇか。…ってマヨネーズの元凶は素人かよ!俺の味付けに文句あんのかテメェ!二度と作らねえぞこいつら。…味わって食う人いないのか?
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