文句あんのか | ナノ
それを人は犯罪と呼ぶ


「静雄さん、遼やったら埼玉行ってお気楽親子からかって遊んでまっせ。」

「それでてめぇは何してんだ?」

「見ての通り映画観とりました。遼んちのテレビでかいんで。今日は帰るてメール来とったんで今日こそ遼にお好み焼きを!」

「あぁ…これ幽が出てる奴だな。」

「すんません誰です?」

「俺の弟だ。主演。」

「…遼の知り合いて幅広すぎや…。芸能人まで知り合いとか有り難みが薄れてまう。」

「遼は俺と殺し合いの喧嘩やれる程度には肝据わってるからな。」

「遼と喧嘩してビビらん人初めて見ましたわ。手塚とか俺は二年以上付き合いあんで慣れます。」

「中学生か?」

「氷帝中等部三年、忍足侑士言います。」

「俺は知ってるみてぇだな。一応名乗っとく。平和島静雄。」

「まぁそれなりに宜しくお願いします。」

「たでーまおっしー。へーちゃん飯?」

「だからその呼び方は止めろ。忍足がお好み焼き希望らしい。」

「フライパンででっかいの作ってくれん?」

「そりゃ材料買って来い。ソースも関西仕様ならけごたんに頼まなきゃいけねぇだろ。」

「殴り方は適当なクセに細かいな。遼の飯は手間暇かけるし。」

「あ、水やりやっといたから映画鑑賞チャラにしてくれへん?」

「おー。つーか今日タケピーも飯食いに来るぞ。つまり大量に作らなきゃいけねぇからお好み焼きは却下でカレー作ってあっからなんか揚げる。カツとかエビとかリクエストあるか?」

「なんや桃城も来るんか。やったら俺はナスやな。素揚げ。」

「俺はメンチカツ。」

「じゃあ材料買って来い。ほら財布。」

「…ブラックカードなんて入っとらんよな?」

「けごたんすら持ってねえのにあったら怖いぞ普通に。サカッティー持ってるって聞いたけど。」

「普通の中学生はブラックカードの存在すら知らねえ気がすんぞ。金持ちのガキは楽だな。」

「おっしーも医者の息子だからな。」

「それはともかく今日セールやっとんのどこや?」

「みっちゃんちの近くが野菜。リョマたんちの近くが肉。」

「…大分距離あんねんけど走れと?」

「ロードワークに行ってらっしゃーい。」

「こいつもテニス少年なのか。」

「遼相手にテニスは出来ません。死人出ます。」

「ラケットで頭かち割るぞさっさと買って来い。」

「行ってきます!」

「速いな。」

「まぁ腐っても200人以上いる部員の中でレギュラーだからな。完全実力主義だし。」

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