文句あんのか | ナノ
二人して有名人
｢…君が、佐々木遼君？｣
｢え？あ、そうだけど会った事ねぇよな。｣
｢無い。兄さんが料理を食べるって聞いたから食べてみたい。｣
｢世の中に兄ちゃんがいて飯食ったヤツ結構居るんだけど。｣
｢平和島幽。｣
｢へーちゃんの弟か。みっちゃんち行くつもりだったけど…こりゃ無理だな。一応材料はあっからこっち来いよ。ファン減らしたくねえだろ？｣
｢解った。｣
｢さっすがまかさん。多少の事じゃ動じないってか。今日オフ？｣
｢今日は終わった。｣
｢お疲れ様。つーか。行くのはともかく帰りはどうすんだ？｣
｢遠くはないから。｣
｢…ストーカーされても知らねえぞ。俺にまで被害は来ねぇ自信はあるけどな。まかさん知名度いい意味で高いからなぁ。｣
｢佐々木君は悪い意味で高い。｣
｢関東最強の女子中学生だからな。｣
｢インタビューで聞いた。関東最強に会いたいか、って。｣
｢俳優さんとしちゃ会いたくないが見てみたい、が正解か？｣
｢会って話がしたい。叶ったけど。女だとは聞かなかった。｣
｢へーちゃん、頑固親父みてぇに認めてねぇからなぁ…。｣
｢自由にさせればいい。｣
｢そりゃそうだ。他人の意識まで支配して何が楽しいんだか。食えないモンとかあんのか？｣
｢別に。｣
｢そりゃ楽だな。好き嫌い激しい連中相手にしてたしな。｣
｢君も動じないね。｣
｢みっちゃんみてぇな鉄仮面と二年以上騒いでたからな。｣
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