文句あんのか | ナノ
本音は隠して


「んで、俺に園原杏里さんとやらの彼氏役をしろとでも言いたいのか。俺の知名度を知っておきながら。お望み通り人外な中学生観光させただろ。ナンバーワンのユキチャンは病院だから無理だけど。」

「ラスボスがまだだったの…?」

「聞いて驚けテニスしてんのに五感を奪う超人だぞユキチャンは。」

「…そりゃラスボスだ。まぁ、俺ほどイケメンじゃないけど佐々木のガードはかなり堅いし女の影が無いのを利用してだな。」

「俺を同性愛者にする気かてめぇら。そもそも中学生だっつーの。遙々池袋まで行ってへーちゃんだのざっくんだのに見つからず無事にデートでもしとけってならフルスイングすんぞ。どっちか掴んで。」

「あ、そっか。バイクとか乗れないんだった。」

「ミカちゃんさ。俺中学生なの忘れてない?見えない連中の中でも馴染めてる悲しい現実あるけど。バイク乗るならあっくんが単車持ってたけどな。」

「…それも人外な中学生で見たな。でもあそこまでグレてんの見え見えな中学生ってアウト。中学生には見えないけどな!」

「じゃあ俺はみっちゃんやらその他諸々に小言食らうの覚悟して金髪にでも」

「むしろしっくりきそうだから止めてお願い。」

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