文句あんのか | ナノ
動きが読めない人
「ざっくん、泊めろ。ねみぃ。」
「開口一番命令ってホント遼ちゃん進歩しないよね。適当なソファからはみ出て寝るといいよ。」
「ん。何が聞きたい?場合によっちゃ調べんぞ。」
「中学校卒業したら俺の助手になって。」
「予定は予定であって未定であり決定ではない、って言ってなかったか。」
「そうだねぇ。でも遼ちゃんの縄張りは関東だし関東のあらゆる情報を調べ尽くすコネがほしい。」
「家庭の事情まで首突っ込む趣味はねぇぞ。調べたら出てきただけだ。」
「はは、それはしかたがないんじゃない?遼ちゃんは俺から見てもまだまだ若いから知らなくていい事まで覚えちゃうし。プロを名乗らないのは賢い選択だと思うよ?」
「そりゃどーでもいいがミエさん来たぞ。」
「野生の勘も本気で便利だよね。」
「んじゃソファ借りるな。朝飯ぐらい作ってやるから。」
「会話が成立しにくいなぁ…中学生ってあんなに大人びたもんだっけ。遼ちゃんの周りには理屈じゃ説明出来ない超能力者だらけだし。遼ちゃんもまた彼が憧れる非日常的な日常を送る女子中学生だけど愛すべき人間だし。楽しいなぁ、遼ちゃんの周りには謎がたくさんあってない。」
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