文句あんのか | ナノ
全力でつっこめ!


「…池袋以外でも世界って不思議が多いね。」

「佐々木の周りが変なんだと思いたい。」

「いや、あのな?アレでもあいつら健全で善良な男子中学生だから。一部変なの混じってるけど。」

「全員おかしいっ!弾まないボール、消えるサーブに千の風ならぬ技を持つ関西弁!しかも見えない速さのサーブと有り得ない軌道のスネイクだのレーザービームだの中学校テニス界はSFの巣窟か!?加えて爽やかかつ明るいイケメンである俺すら霞むキャラの濃さは間違ってる!」

「殺人スマッシュとかあるぞ?サダが計算したら初速200キロ超えるらしいけどな。」

「…ボケが2人もいるから困るんだけど。」

「竜ヶ峰さん、テニスの話は事実です。佐々木、お吸い物は残っているか?」

「あんぞ。ホントみっちゃんコレ好きだな。」

「…何この会話だけだと新婚さんなのに見た目が野郎2人で中学生に見えないマジック。」

「手塚君は掃除嫌いの佐々木君の部屋掃除してご飯食べるの?」

「いえ、たまに佐々木が家に来て料理をして泊まったり怪我で身動き取れない場合、家が緊急避難所にもなったりしています。」

「マオ、みっちゃんは純情で奥手な真面目を地で行く生徒会長だからな。はいみっちゃん。後三人分はあるからたんとお食べ。まだ伸びるかも知んねえから!頑張って出来るもんなら俺を越えてみろ。」

「…佐々木君の身長っていくつなの?」

「188センチ。体重もミカちゃんより確実にあるぞ。」

「池袋人以前に都民にならなきゃだね。」

「よく言った帝人!俺が中学生の時にはもう佐々木は関東最強と呼ばれた人間として間違った生き方の人間だ!」

「紀田さん、判っているならどうして止めてくれなかったんですか。」

「…無理だと思うよ。佐々木君昔からこんな感じでしょ。」

「黒板を投げる非常識な一年でした。」

「みっちゃんも何回か花畑見てないか?」

「走馬灯は見ていない。」

「帝人、馴染むな!この空気に馴染んだが最後人間として終わるからな!」

「え?佐々木君こうしてれば普通にフレンドリーな中学生だよ。紀田君みたいに細かいツッコミ入れなくていいし。」

「俺否定!?」

「ミカちゃん、煮付け残ってるけど食う?」

「あ、うん。レンコン多めにしてくれる?」

「りょーかい。」

「竜ヶ峰さん、紀田さんが力尽きそうです。」

「いつもの事だから気にしなくていいよ。でも手塚君も大変だね。」

「嫌でも慣れます。」

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