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紅花小咄

2011/03/19 15:00

寝言

氷帝、立海たっての願いで合宿に参加した満。しかし一般的な合宿所も、そこまで防音設備には力を入れない。
そして悲劇は起きた。
満でもマネージャーでもなく、立海の名物が。

「入らんかー!!」

真夜中に絶叫が響き渡り、青学すらも飛び起きた。寝ているのは芥川ぐらいだ。まず真っ先に、幸村と柳が真田と赤也の寝る部屋に向かった。

「幸村部長ぉぉぉ。真田副部長の寝言ウルサいッスよ…。」

「赤也の寝言もうるさいから真田に押しつけたんだけど…まさか真田の寝言がこんなに迷惑だなんて。」

寝癖やパジャマの乱れなど気にかけず、満も何事かと駆けつけた。異様な速さだが誰も気にとめない。

「…何ですか?真夜中の二時に、バカみたいにデカい声を上げあそばしたお方は。」

「赤城、敬語がおかしくなって…弦一郎だ。」

寝起きの満は食事まで機嫌が悪い。しかも安眠妨害となれば、大抵の人が怒るだろう。
不機嫌も露わな満に柳は注意を止めた。藪蛇は御免である。

「…真田って寝言こんなにデカかったか?」

「今まで起きる程デカい寝言言った事ねぇよ。同室になった柳と俺は解る。」

丸井が頭を掻きながら首を傾げたが、ジャッカルが即座に否定した。まだ微妙に寝そうな仁王を、柳生は部屋に戻れと言い聞かせている。

「真田の野郎が、寝言?バカデカい寝言言いやがって。」

「満〜。満ん部屋で寝かせて〜。マジ眠い。」

「良いわけ無いだろ。赤也と赤城さん同室になんて先生に言えないから。」

夢を現実にしかねない、と言う懸念がある。あんな事やそんな事をやりそうだ。満も不機嫌のまま、軽く赤也を睨んだ。

「幸村先輩の言う通りよ。だいたい赤也も寝言うるさいから。特に昼寝。」

「うっ…。」

ほぼ大集合で文句を言っていたが。当然うるささに真田は起きた。

「貴様等真夜中に何をやかましい!!」

「誰のせいだと思ってんだ!!」

ある意味、学校を超えて皆の心が一つになった瞬間だった。…寝起きで不機嫌、更に元凶が解っているから出来たが朝になれば何も無かったように練習をするメンバーだった。


伊藤は滅多に寝言を言わないらしいのですが。高校時代家族を叩き起こした寝言があったのでネタにしてみました。負けるなー!を入らんかー!!に。うちの弟の寝言は会話になりかける迷惑な代物でした。

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