「、んん」
神威さんの指が私の身体を滑る。しなやかに動くそれは確実に私の情欲を刺激して。身体に熱が篭っていった。
「思ったとおりだ。やっぱ胸でかいね」
Tシャツもブラもたくし上げられて、両手で直に乳房を包み込み持ち上げながら彼は言った。ぼんやりと、初めて会った時に言われた言葉を思い出した。
「大きい胸は、好き?」
「勿論。いろいろ出来るしね」
かたっぽの乳首を指先で摘まれて、もうかたっぽをちゅうと吸われて肩が震えた。お酒でくらくらとする頭が更に熱で浮かされていく。主張する乳首を噛まれたり吸われたりしながら、彼の手が下半身に向かう。ハーパンの上から二本の指でぐいぐいと秘部を押されて下腹部がきゅうと締まった。はあはあと肩で息をしながら、胸元にある頭を抱え込んだ。彼氏と別れて以来の久しぶりの感覚。最近は仕事も忙しかったし、こんな色気のある行為は本当に久しぶりだ。
「神威、さ」
「そのさんっていうの、なんとかならない?」
慣れないんだよね、と男は言った。細めた目で見下ろせば、彼は乳首にちろちろと舌を這わせているのが目に入った。
「、神威、くん?」
「…まあ、それでいいか」
言いながらついに男の指はハーパンの中に入って、直に割れ目を滑りちゅくりと水音が聞こえた。この音にいつもなら恥ずかしくなってしまうけれど、お酒が入っているせいかそれすら快感になって。もっと、と脚を広げた。
「随分積極的だね、お姉さん」
「だって気持ちいい」
すると彼はふ、と小さく笑い、乱暴に私のハーパンと下着を取り去った。
「きゃあっ」
その乱暴さにびっくりしていると、膝裏を抱えられて足を大きく広げさせられる。次いで彼は股間に頭を埋めた。そこまでされて私は今日まだお風呂に入っていないことを思い出し、慌てて上体を起こした。
「待っ、て、あっ」
しかしそれよりも早くぬめりとした舌で舐め上げられて、また布団に背中を預けてしまう。割れ目を擽るように舌先が動き、それはやがて敏感な豆に触れた。
「ああ、あ、あっ」
ぢゅうぢゅうと音を立ててそこを吸われ、時折指先で豆を押し潰される。
「いいね、女の匂いぷんぷん」
「や、やだやだあっ」
「あり、さっきまでの勢いはどうしたの?」
けらけらと笑いながら男は私を見上げた。かかる息がくすぐったい。お風呂に入ってないのにそんな所舐められるなんて、嫌だ。しかも匂いがどうとか、わざわざ言わなくていいものを。しかし男は気にする事無く、十分に濡れたそこに指を差し込みピストン運動を開始する。ぐちゅぐちゅと響く水音が鼓膜からも私を刺激する。
「ひあ、っあん」
素早く、ぐいぐいと抽出する指と同時に豆を吸われてひくひくと足先が震えた。両手を神威くんの頭に添えて、ただ背中を反らしてひたすら声を上げた。
「イ、く、神威くんっ、」
早くも迎えそうな絶頂に半ば朦朧としながら告げ、私はそのままびくびくと身体を震わせて達した。それを確認し、男はゆっくりと頭を離す。
「はあ、あ」
最早私の目ははっきりと神威くんを捉えることはできなかった。ただかちゃかちゃとベルトを外す音と、次いでじじ、とチャックを下ろす音がはっきりと耳に届いた。
「お姉さんのせいで、俺もうこんなんだよ」
見せ付けるように出された一物に、ごくりと息を呑む。私、そんなセックスが大好きってわけでもないと思ってたんだけど。今はもうはやくそれを挿れて欲しくて仕方が無かった。これも久々なせいなのか、それともやはりお酒が入っているからなのか。にちゃ、とその熱い先端を割れ目に押し付けられ、もう後には引けない事を自覚しながら私はゆっくりと目を閉じた。

20100706 / 隣人
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