好きだ。好きだ。好きだ。
俺にはとにかく好きでしょうがねえ女がいた。池袋最強が女に骨抜きにされてるなんざだの色々言われるが、知ったこっちゃねえ。むしろ最強だのなんだの俺にはどうだっていい。
その女が俺を見てくれさえすりゃ、それで。
その女は、スーパーで働いていた。仕事帰りに惣菜を買う最寄りの、小さなスーパーでレジをしていた。
最初見た時は可愛い女がいる、と大して気に掛けていなかったが。徐々に見かける回数が増えていく度に俺の気持ちは惹かれ。ある日いつものように惣菜を買ってレジを済ませ釣りを渡される時、そっと手を添えられた。柔らかかった。「いつもありがとうございます」と笑いかけられた瞬間、俺は自覚した。この女が好きだと。
それからというものスーパーに行く回数も日に日に増えたが、話しかけるなんて出来なかった俺は平静を装いレジを済ませ軽く会釈するだけの。そんな日々が続いていた。
それが、

「やめっ、やめてくだ、さっ、いやあ!」
それがなぜ、こんな事になっている。
「う、っ、」
「いやっ、ああ、あ」
下半身がとりあえず気持ち良くて、がつがつと腰を打ち付けた。
「あ、あ、っ」
目の前の女は、俺の好きな女で。
肌蹴た衣服から覗く彼女の肩が赤く腫れ上がっている。これはたぶん折れているだろう。でも何故だ?
「やあっ、あ、うあ」
髪を掴んで顔を上げさせればその表情は苦痛に満ち、頬はとめどない涙で濡れている。別にあのノミ蟲野郎のようなタチの悪い趣味は持ち合わせてはいねえつもりだが、やけにその顔が俺の興奮を誘った。
人気の無い路地裏だが、いつ誰に見られてもおかしくないという今の状況にも十分興奮してしまっているのが自分で分かった。
「あー、やべえ、出る、」
迫り来る快感にもうそれ以上考えるのが面倒になった俺は、豊満な胸を鷲掴み犬のように腰を揺さぶった。
「抜いっ、抜いて、おねがっ、」
「無理、出る」
首を振って思い出したように抵抗し始める女の口を掌で塞ぐ。骨折してる事を引いても、小さい女に俺を止めることなど出来る筈は無かった。そのまま俺は欲望のままに、女の胎内へ欲を吐き出した。酒飲んでると鈍くなるってマジだったんだな、とぼんやり思った。俺はまだ過ちに気付かない。

20101230(3万打企画 ヒロインにベタ惚れ+強姦) / 恋が終わった
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -