こんな風に続く未来(平次と和葉) :

なあ、平次。あたしらの手に鉄の鎖なんてものは見えないけれど、鉄なんかよりずっと固い絆で繋がってるってあたしは本気で思っとるよ。この気持ちに、幼馴染みも恋もないんよ。

「…なんやニヤニヤしよって」
「なんでもないー」

いつからかあたしを見下ろす目が、いつだって揺るぎなく在るから、あたしは何の迷いもなくあんたを信じられる。この先何が起ころうと、あたしはきっと、平次に変わらない信頼を抱きつづける。

「なんかあるならハッキリ言いとき」
「ほんまに、なんでもないねんて」
「…なんやスッキリせんなあ」

隣で気難しそうな顔をする平次に思わず笑みがこぼれた。
なあ、平次。あたしらの手に鉄の鎖なんてものは見えないけれど、鉄なんかよりずっと固い絆で繋がってるってあたしは本気で思っとるよ。あんたにそんなこと言うたら鼻で笑うんやろうけど、あたしは本気で、思っとるんよ。
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