この体に溶かす甘美(双熾と凜々蝶) :

散らばった黒髪の美しさに目眩がした。自分の目の前でこの方の寝顔が見られる幸福に動悸がした。こんなにも愛しい人が想いを返してくれた現実に、何も言えなくなった。

「凜々蝶様…」

名前を呼ぶだけで、心臓が甘く脈打つのです。触れたらもう、体が熱をもて余すのです。愛しい、愛しい、愛しい私のあなた。どうかその頑なな優しさを、無防備な体を、永久に愛すことをお許しください。
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