☆ギクシャクな挨拶





はぁ……。


昨日ミクオに告白されるし、その前にはカイトにキスされるし…正直今日休みたいなぁ。


でも、それだけで学校休むなんてできないし…。



「仕方ない、行くかぁ」


平然を装って通学路を歩いていく。


「おっレン、はよー」

「あっメイト。…おはよよ?」

「…ぶっ!はははは!!おはよよってなんだよ!?」


あはははと笑い声が通学路に響く。
メイトはお腹を抱えたまま笑い続ける。
…今のは変だったけど、さすがにそこまで笑われると傷つく。


「あっ、悪い悪い…それにしてもぎこちないけど何かあったか?」


「え、なにもないって…ただ呂律が回らないだけ!」


カイトとミクオのこと他の人には言えない。
やっぱりぎこちないかなぁ。
みんなに気付かれないようにしないと。


「レンっ」

「わっ…ミクオ!?」


言ったそばからスキンシップしてくるミクオ。
はぁ…ってため息ばっかだな、俺。
なんか疲れた。
登校するだけでこれだと、1日もつか不安だ。


「ミクオ、レンに何してるんだよ」


「あ…カイト」


俺に抱きついてるミクオを不機嫌そうな顔で睨んでいる。

好きな人に守ってもらえるのって、こんなに嬉しかったんだって初めて思った。


「行こう、レン」


「うん」


カイトの隣を歩く。

その後ろでこそこそと話し声が聞こえてきたけど、気にせずに教室に向かった。


「なに、お前らレンのこと好きなの?」

「まあね」



不敵な笑みで返事を返したミクオ。


END



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -