☆体育祭の練習




体育祭が近づいてくると、学校の授業のほとんどが体育に変わる。
俺は結構うれしいかも。
だって運動してる時のカイトの表情が好きだから。
リレーって種目、なんか幼い感じするけど、カイトにバトン渡す順番だから…いいかな。
で、カイトがアンカー。
重大な役を任せられてる。


「あ、頑張るってこのことかな…?」


昨日カイトが言ってた一言。
今更になって気がついた。


「よし、じゃあ各自ペアになって準備体操始めてください」



先生の合図でみんなペアになり始める。
相手はカイトでいいかな。


「レン、俺と組まね?」

「ミクオ?…でも、ルキが組みたそうにしてるけど?」


「…アイツはいいんだよ別に」


なんか、ミクオはルキのこと苦手っぽそう。
ミクオを焦らせるほどってすごいなぁ…
それに焦ってる姿が新鮮。
いつも余裕そうな性格なのに。
…ちょっと可愛いかも。


「ミクオはルキと組んで。レンは渡さないから」


「えっ…カイト?」


腕を引かれてその場から離れる。
カイトってミクオに嫉妬深いような気がする。
…ていうか、準備体操だけで時間掛かりすぎ。
みんなはもう走ってんじゃん。


「おい、カイト」

ミクオ…まだ追って来てる。
…懲りないなぁ


「何?」

「レンを賭けて俺と勝負しない?」


はああ!?いきなり何言ってんのミクオ!?
俺を賭けて勝負って…なんなの?

「先に一周したほうがレンとデートできるってのはどう?」

俺抜きで勝手に話進めようとしてるけど…そんな勝負引き受けないよね?


「やっても無駄だと思うけど、いいよ受けてあげる」



ひ…引き受けちゃうの!?
…もう、この二人全然理解できない。


END



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