☆愛の確認




キーンコーンカーンコーン…


「今日の授業はここまで」


「ん…」


授業終了合図の呼鈴で目が覚める。
そういえば、レンとミクオがイチャイチャしてるのが見たくなくて目を伏せたんだっけ。

レンの方を見ると目が合った。
あわてて視線を反らしたけど、もしかして照れてる?
とか、都合のいいことばっかり考えてるなんて情けない。
とにかく、レン不足…
今日もどこか寄り道して行こうかな。


「レン、一緒に帰ろう」

「あっカイト兄…呼び捨てダメでしょ?」


「ごめん、でも聞こえないって大丈夫」


微笑み掛ければ頬を染めて俯く。
レンの仕草っていちいち可愛いとか思うの俺だけかな?
ずっと飽きることないだろうな。


「カイト…?早く帰ろう?」

「あ、うんそうだね」


ぐいっと手を引かれ歩き出す。
レンにしては積極的な行動に少しだけ意地悪したくなった。


「ねえ、レン。この前のキスどうだった?」

「は…!!?ななな…何言ってんの!?」

「あはは、顔真っ赤。で、どうなの?」


からかうように聞けば、視線を反らして顔を隠す。
しばらくチラチラと俺の様子を伺っていた。

レンから視線を離さずに言葉を待った。



「えっと…嬉しかった…よ」


聞き取れるかどうかわからないくらいの小さな声で紡ぐレン。

…うわ、すごい嬉しいんだけど。


「レン…っ」

「えっ…カイト?」


急に抱きしめたくなった。
だって今のレン、可愛すぎでしょ…ミクオといた時よりもずっと可愛い。

レンの愛を確認出来たし、満足したから寄り道はやめておこう。

明日も学校だし、それにもうすぐ体育祭があるから遊んでばかりいられないかな。


「カイト…」

「あっ、ごめん考え事してた」

「抱きしめながら考え事しないでよ恥ずかしい…」



自分の胸におさめたレンは頬を染めて顔を埋める。

うん、決めた。
レンの為に優勝取りたい。


「レン、俺頑張るから」

「…何をだかわからないけど、頑張ってね?」



END



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