蘭丸と拓人


※注意※
基山と緑川、豪炎寺と吹雪が結婚して子供(GO)いるよ。
基山拓人、豪炎寺蘭丸設定。
not女体化、男性同士で結婚も子供もできますキリッ
深く考えたらダメ。ノリって大切。

色々突っ込みどころ満載だけど、許せる方はどうぞ↓

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「蘭丸〜、今日拓人くん来るからな。」
「ふーん。…え!?」
母さんがポニーテールを揺らしながら楽しそうにそう言った。拓人って言った?え、あの拓人?少し混乱する頭を落ち着かせる。
「あ。その子って、豪炎寺くんと吹雪くんの子供さん…だよね?」
もう一度聞き返そうかと思ったら、今度は父さんがクスリと笑いながら言った。あ、ということはやっぱり拓人だ。


拓人はクラスメイトで、親友で、俺の好きな人。そして拓人の親は、どうやら俺の父さんと母さんの友人らしい。親子共々友人同士で、なにかと関わりがある。
だから拓人が家に来る、っていうのは珍しい事じゃないけれど、やっぱり驚く。緊張するって感じかも。

「いつくるの?何しにくるの?なんで来るの?」
俺が一気にそう聞けば、少し困ったように父さんは苦笑しながら答えてくれた。
拓人の両親が急用で家を離れないといけなくなり、何日か時間がかかりそうなので預かる、ということだった。日中は蘭丸も居るし、仲いいし、良いでしょ?と言われれば否定はできない。うん、と頷けば嬉しそうに父さんはまた笑った。
「俺も母さんも夜まで仕事で居ないけど、ちゃんと拓人くんと仲良くしとけよー。」
キッチン越しに母さんがそう言う。もちろん、と返事をすれば母さんは優しく微笑み、ポニーテールを揺らした。



「お世話になります。」
「いや、いいよ。ゆっくりしていってね。」
「じゃ、蘭丸。頼んだぞー。」
「はーい。いってらっしゃい。」
パタン、とドアが閉まる。家には俺と拓人だけ。ちょっと気まずい気もするけど、やっぱ嬉しい。部屋いく?と聞けば、ああと短い返事が返ってきた。

とりあえず俺の部屋で宿題をすることにした。カリカリとシャーペンの擦れる音だけが聞こえる。相変わらず拓人は何かに集中すると周りが気にならないようで、今も課題にのめり込んでいる。俺は集中力が完璧に切れてしまって、ひたすら課題を進める拓人を眺めていた。
ちょっと茶色のかかったウェーブの髪とか、男の割には長いまつげとか、サッカーやってるとか信じられないくらい華奢な手足とか、もう全て可愛い。そんなことばっかり思っていたら、拓人の手がピタリと止まり俺に視線を向けた。
「どうしたの?」
そう聞けば、少し戸惑ったように間をあけて小さく呟いた。
「蘭丸…、お前見すぎだ…。」
「あは、バレた?」
おどけて言えば、拓人の顔が赤くなる。やっぱり見てたのか、と力なくそう言った。すると一気に拓人の集中力も切れたらしく、ふにゃんと机に倒れこんだ。
「あれ、拓人?」
「なんか…切れた。」
かっわいー、と言いながら拓人の髪をいじれば止めてほしいのか首を左右に振る。ふわり、と拓人の髪から甘いシャンプーの香りが鼻に漂う。それがまたすごく愛しくなって、思わず抱き締める。拓人は驚いた様子で固まったけれど、俺は構わず抱き締め続ける。
「いいにおいー。」
「…蘭丸の方が、いいぞ。」
「たっくんのがいいよー。」
「たっくん呼ぶな。」


そんななんてことのない会話に、クスリとお互い笑う。
あー、たのし。あと何日続くんだっけ、聞いてなかったなー。拓人の親、帰ってこなきゃいいのに。そんなことを思いながら、目の前にいる拓人をひたすら愛しいななんて感じた。




友達以上恋人未満な親友です




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はじめまして亜里沙様、望月と申します(^^
この度はフリリクありがとうございました!

蘭拓で家族絡みの話ということでしたが、すごく難しかったです…!
基緑は頑張ってみたのですが、どうも豪吹は無理でしたスミマセン。でもアピールはしてみました(+_+`)←
というか家族絡んでなかったですね、いつか書いてみたいです…あわわ。
書き直しも致しますので、ちょっと違うよ…だったら言ってください!!><


でも本当に書いてて楽しかったです、素敵なリクエストありがとうございました!よろしければ、これからも当サイトをよろしくお願いいたします!(^o^
望月拝

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