バダップとエスカバ
「yはなんだ。」
「え…ぁ…、18。」
「そうだ。」
毎日放課後になれば、担任のバダップが補習ということで俺にもう一度わからなかったところを教えてくれる。最初は俺が頼みに行っていたんだけれど、最近はこれが日課になってきて、放課後になればバダップが教室で待っていてくれている。補習なんて面倒なだけなんだけど、実際このお陰で今は成績も結構良いしすごく助かってる。
「分かったか?」
「ああ、サンキューな。」
俺がそう言うとバダップはかけていた眼鏡を外し、少し笑みを浮かべて微笑んだ。その笑顔に一瞬俺の気持ちが高鳴ったのは、気のせいということにしておこう。
数秒の沈黙の後、バダップは何かのスイッチが切り替わったかのようにまたいつもの無表情に戻った。
「また分からなくなったら聞きにくればいい。」
あ、教師の顔に戻った。そう思いながら、ああと頷く。それを横目で確認して、バダップは席から立ち上がり教室から出ていった。
「はぁ〜。」
脱力。まさにその言葉が今の俺にピッタリだろう。一気に肩の力が抜け、べたりと机に倒れ込む。
「何あの笑み、意味わかんねぇ…。」
少し顔が熱くなる。ああ今日は勉強しすぎたせいだ、そうに違いない。そう一人で言い聞かせながら、また明日も補習を頼もうと心の隅で思っていた。
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こんにちはスズ様、望月です(^^
この度は企画参加ありがとうございました!
まさかあのスズ様(あれ、あのスズ様…ですよね?←)がフリリク参加して下さると知って、謎の緊張感に負けそうになりました(笑)
そしてスズ様のサイトで書かれていた学パロが素敵すぎたので、思わず学パロな話になってしまいましたスミマセン!!
教師バダップ生徒エスカバ…いいですよね(^^//
果てしない萌えを感じます
本当にフリリク参加ありがとうございました!これからもよろしくお願いいたします!(^o^
望月拝