霧野と神童♀


※女体化注意


教室に入れば、一人神童が机にうつ伏せていた。相変わらず朝早くから学校に来てるんだな。おはようと声をかければ、神童はゆっくりと顔を上げて小さく頷いた。

明らかに体調が悪そうな神童を横目で見ながら、机にどさりと重い鞄を置く。
「大丈夫か?」
神童の横の席に座り、顔を覗きこんでみる。ウェーブのかかった明るいブラウンの髪で表情は見えないけれど、辛そうな声で小さく「お腹痛い」と口を動かした。

「あっためたらいいのか?」
「…。」
「冷やしたらいいのか?」
「…。」
「神童?」
何を聞いても口を閉じたままで、斜め少し下を見つめる瞳からはゆらゆらと戸惑っているように思えた。
とりあえず少し放っておこうかな、俺が邪魔なのかもしれないし。そう思い神童から距離を置いた時、小さな小さな声で俺の名前を呼んだ。

「その…。撫でて、ほしい。」

甘えたような、そんな音色で神童はそう言った。眉を下げて少し困ったように頼む姿に、俺は目が眩みそうになった。かわいい。
分かった、と優しく笑みながら答えれば、今度は恥ずかしそうに顔をうつ伏せた。

恥ずかしがり屋な神童にひとつキスを落として、話はそれからだな。

お砂糖のように甘い朝


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