倉間と南沢


「あっちぃな」
「そうっすねー」

真夏のグランド。晴れている日射しは強く肌がひりひりして、立っているだけで汗がにじむ。
俺と先輩は練習後のコーンや道具の片付けを任されていて、暑さに耐えながらも道具を用具入れに運んでいた。

「よし、あのコーンが最後だな」
「俺がやるよ」
「そうか、サンキューな」
そう言いながら俺はコーンが置いてある場所まで走る。先輩はその場で立ち止まり、気だるそうに髪をかき揚げた。その姿がいちいち様になっていて、なんだかムカつく。パチリと空で先輩と目が合う。なんだよ、と先輩の口が動きニヤリと微笑んだ。
「南沢先輩のエロテロリストー」
そう叫びながら、俺は用具入れに突っ走った。

ちくしょー、エロい。


真夏の日差しと

ssから

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