おいでませ☆テニス部





『はあ、新歓ですか』

「せやで。新歓や」

『時間軸おかしないかこの連載』

「ディスイズアフィクション!気にせんとええねん!」

「もうそんな時期なんやなあー懐かしいわー」

「謙也最近感覚老けとらん?」

「失礼やな千歳」

「去年はユウくんと漫才やったやんなあ」

「せ、せやったな!こ、小春、覚えてくれて……!」

「ユウジさんの思いもついに実を結びはりましたなあ」

『漫才したなあって話しよっただけやん銀さんそこしみじみするとこちゃう』

「はいはいはーい!聞いてや聞いてや。そこでやんな、今年は何しよかーっちゅー話や」

「あっ、俺の台詞」

「千歳!ホワイトボードの準備!」

「はいはい」

『準備ええな』

「静粛に諸君!……ん、財前の奴おらんな。じゃ遅刻の罰として財前。そろーっと入って来たて無駄や無駄」

「おらんと思っとったんやったらそんままスルーでええっすわ」

「ええやんええやん恥ずかしがらんとお兄さんになんか言うてみい」

「キモイ……」

「俺もう決めたわお前に部長ぜっっったい譲らん金ちゃんにするわ」

『はいはいはい!』

「なんやゆえ」

『なんであたしこの会議参加しとんの?』

「……」

「……」

「……」

「……」

「……」

「……」

「……」

「……ハッ」

『えっ何この空気あと誰や鼻で笑た奴』

「は、なんでてお前」

「そんなんマネやからとちゃいますん」

『え、あたしいつからマネなん?』

「…………先輩マネやないんすか」

『なった覚えはないなあ』

「マジで?!ゆえマネージャーやなかったんか?!」

「し、白石おい白石」

「なななななんや謙也言うとくけどなあ俺かて今混乱しとるんや」

「えーと、整理すると、ゆえマネやなかと?」

『せやって言うとるやん』

「衝撃の事実」

「ええええええ今さらまでめっちゃ部室の掃除とかしてもろとったやん」

「タオル洗濯とかしてくれよったやん」

「クソまずいドリンクくれよったやないっすか」

『ちょ、え、ま、まずかったん?何で今まで言うてくれへんかったん?』

「今さらマネやないとか言われるほうが驚きじゃボケ」

『ねえ聞いてや』

「ユウ君口悪いで!そんならいまからゆえちゃんマネでええやん!」

「せやな小春の言う通りやわ。ええな」

「もーそれでええっすわ」

「よし解決。ほな本題行くで」

『待てや蔵ノ介コルァあたしの話は前座か!!いやいやいやせやのーて誰もマネやるとか言うとらんわやらんわそんなんめんどい』

「えーゆえー、嫌なん?」

『ええよ!!!!』

「変わり身早っ」

「金太郎さんさすがやわ」

「ゆえは金ちゃんに甘すぎるったい」

「人のこと言えへんで千歳」

「謙也もよ?」

「はぁ?!」

「ほならゆえちゃんここに名前書いて書いてー」

『ええよー小春ちゃんペン貸してーな』

「あかん……ゆえさんいつか絶対詐欺あいますやろ……」

「し、師範が動揺してはるん見たとか初めてっすわ」

「ゆえのええとこでもあるんやけどなあ……流されやすいのも考えもんやな」

「それもこれもお前のせいやろ白石!俺ずっとゆえのことマネやて思っとったわ!」

「今だけは同意しますわ謙也さん。あんだけ働いとるとこ見たら信じるわ。俺も思てました」

「せやな。俺もや」

「「ざっけんな白石」」

『小春ちゃーんできたー』

「ええ子ええ子。せやったらそれ蔵リンに渡してなー」

『蔵!はい!できた!』

「おおきに。ほなら今からゆえは正式に部員やな。よろしゅう。頑張って働きいや」

『あたし働くん金ちゃんのためやけどな!』

「キャーゆえちゃんよろしゅうー!!」

「小春に手ぇ出したらぶっ殺す」

『そんな滅相もない一氏様』

「じゃー練習開始するでー。まだ着替え取らん奴はよ着替えてコート集合な」

「「「ういーす」」」

「…………ってちゃうやろ!!!せやのーて新歓の話せえっちゅー話や!!!!」





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