突撃!隣の友人宅
「なあ財前お前今週の日曜は暇か?」
「は、今週の日曜っすか。はあ、まあ暇…………やないっすわ、思い出した忙しいわ。爪切らなあかん」
「俺<<<<|越えられぬ壁|<<<<<爪切り?!?!?!お前酷い!」
「ぶっちゃけ白石部長の位置ってそんなもんやん(笑)?」
「その疑問符に殺意を覚えた。(笑)やないわダホ。笑われへんわ。俺の存在死活問題や」
「まあ一応用件だけ聞いたります。どうせまたこの前みたいなしょーもない事やろうけど」
「忘れとるかもしれんから言うとくけど俺一応お前の先輩やで」
斯く斯く然々、割愛につきご了承くださいませ。
「つまり奇襲訪問をゆえ先輩に仕掛けたい、と」
「省略するまでもなかったな」
「製作側の都合です」
「ほーか。ま、どうでもええねん。」
「ゆえ先輩の家とか、何しに行くんすか。また嫌われに行くんすか」
「言い返せない俺が憎い!!!!!!」
「つか、部長、家知っとるんすか?」
「…………………知っとったら今こんなとこでお前に詰られとらんわ」
「どこまでも報われん人や」
「せやけどそれやったら話は別です。俺も付き合ったりますわ」
「ほんまか!」
「で、タダで家入れる思たらそら間違いです。今すぐにそんな概念は捨ててください」
「手土産か?いくらなんでもそのくらいの常識はあるで」
「ちゃいますちゃいます。最早次元が違います。そんなのほほーんした奇襲訪問になると思ってんすか」
「なんやねん何があんねん言うてみろや」
「あれは先月のことだった……」
「回想乙」
「謙也さんと、暇やからーって丁度今みたいにゆえ先輩の家行ってみよかーって話なったんすわ。そんで、家着いてですよ、ゆえ先輩、部屋散らかっとるからいややー言うて、俺ら門前払い食らって。おもろないやないすかそんなん。せやから、諦めんと粘っとったら……よっぽど嫌やったんでしょうね……次の瞬間……英和辞書が……謙也さんに……」
「やっぱ行くのやめとく」