どこでもdoor! | ナノ





まあ、その後いろいろと説明された。が、良く分からなかった。

神様曰わく、ここは俺が元居た世界ではないらしい。でも偉大なる神様は世界を2つ持っていて、それが元居た世界とこの世界らしい。

だがしかし、この世界が元居た世界の影響を受け出し、崩壊しそうになっているのだそうだ。

それで、この世界を救う為にもう一つの世界から救世主を探し出し俺を見つけた。そして急いでいたものだから他の人々も連れてきてしまったらしい。彼らは既に下に居るそうだ。何故に俺?と聞いたら素質だと返された。

魔法とか、魔族とかの単語が出てきたのは無視しておいた。

そして兎にも角にも、この世界を救えといわれたので救ってくれに言い直させた。

そんな義理はないと思ったのだが、この下の世界というところは、黒髪の異世界人を神子と呼び称えるらしい。そしてその神子様が自分達の世界を守ってくれると信じているとの事だった。

美味いもの食い放題だな?と笑う神様は悪い顔だった。この神子の話を流したのは神様で、ハッタリからはじまったそうだ。

「最低。」

「でも、そのお陰で美味い飯食えるんだぜ?」

俺が行くことは決定なのか。まあ、行くけどな。神様が調査済みなのかは知らないが、美味いものは死ぬ程好きだし。


「で?どうやって行くんだ?」

と尋ねれば、あのピンク色の扉が出てきた。

最後にと、ピアス(結構かっちょいー)を渡されたというか付けられた。平凡野郎でも今時の高校生はピアス穴ぐらい開けてますぅ。だが、そのピアスは魔力制御装置とかいうかっこ笑がつきそうな代物だった。

「お前に能力つける時にさぁ………。ちょっとやりすぎた。」

チートだぜ、良かったな。と肩を叩いてくる神様。そんなに適当でいいのかよ神様。

「あと、お前と一緒に来た連中。直接下に落ちたからいろいろ説明してやってくれ。」

「は?」

「っと、やべぇ。あの黒モジャが神子とか言われてやがる。」

「………は?」

「じゃあな!」

俺が言葉を発する前にピンクの扉の奥に突き落とされた。

適当だな神様。と思ったあと、説明って一番めんどくせーじゃねぇか!と思った。

………で、黒モジャってあれか転校生か。アレが神子とか、世界が崩壊するな。というか崩壊が早まるな。

ところで神様よぉ、神子になるのは面倒だから別に良いけどな?俺の美味いものはどうなんだよとか、いろいろ頭をぐるぐるした後、意識を失った。






その頃の天界。


「神様、どうかしたんですか?」

「いや、なんでもねぇ。(今、すげぇ寒気した)」