どこでもdoor! | ナノ





いつもの如く、転校生に連れられて生徒会室に向かった。

そこにはいつも通り、美形ばかりの面子が勢揃いして、いつも通り転校生の取り合いをし始めた。

だがそこで、いつも通りでは無い事が起きた。

無駄に広い生徒会室の中央奥にある生徒会長席の前に、あれこれどこかで見たなというピンク色の扉が現れたのだ。

それも、ボンッと本当に突然現れた。

それを小学生並に好奇心旺盛な転校生が見逃す筈もなく。

「あーーーーーっ!!」

と叫んで、何故だか俺の腕を掴んで扉の中に飛び込んだ。

そう飛び込んだ。

後から美形集団達も転校生の名前を呼びながら飛び込んでくるのが見えた。

美形集団に潜り込んでる腐男子野郎も一緒に。そして意識が遠退いた。





気づけば世界は変わっていた。

そういえば、どこでもドアって時空も超えられるんだっけ。と思った。