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結局俺は学校に戻ってから、散々バカにされた視線を送られた。

あの賭け担任にすら同情の視線を向けられた。



笑い転げているだろう神様に蹴りを入れてやった。急所は避けられたが、透明化していても触ることはできるのが分かったのでよしとしよう。

今は、そのまま今日の授業は終了し、寮へと帰宅したところだ。

それなりに立派で広い部屋だったからテンションはまあまあだ。


「ああ、うぜえ。」

「まあまあ、ゆうへー。召喚できないとか益々落ちこぼれ最強フラグだよ!学校の魔法陣じゃゆうへいが召喚する使い魔は出てこれ無かったとかだよ!」

こいつと同室だったのは誤算だったが………。


『此奴すげえな………。なかなかの洞察力だぜ。』

「ただの妄想だろ。」

「違うもん!」


延々と語り続ける秋元に、神様も興味津々だ。普通に神様に返事してしまったが秋元相手なら何か大丈夫そうである。というかバラしてもいいんじゃないだろうか。

一応幼なじみでもあるしな。


「………なあ秋元。」

「なんだいゆうへい殿。」
「今から見せるものを口外しないと誓えるか?」

「俺の童貞に誓って!」


非常に軽いな。


「まあ、いいだろ……。おい神様。」

『へいへい。』

「神様?」

「そう神様。俺の使い魔。」

ボフンと秋元の前に現れた神様。

「……………イケメン!」

第一声がそれらしかった。