どこでもdoor! | ナノ
教室に到着し、適当な席に座る。
俺達は全員1−Aであった。
まあ、裏口にしてはいいクラスらしい。下はFクラスからあるそうで、最高がSクラス。このAクラスはその1つ下だ。
今のところ学力と体術、、魔力量、家柄でクラス分けしているらしい。
魔法の勉強は高校からなのだそうだ。出来過ぎではないかと思った。
秋元も同じ様に思ったのか、またもおうどーおうどーと唸りだした。
そしたら、教室の前の扉が開きボッキュンボンの女性教師がいる筈もなく、何故だかホストがいた。
なんなんだ、どこの教師もホストばっかりか。秋元は騒いでいたが。
「席着けー。」
だるそうな教師の声が上がる。席をたっていた奴らが適当に座る。
「じゃあまずは、魔力量と属性の検査なー。」
静かだった周りが、騒ぎ出す。この検査で産まれて初めて属性を知ることが出来るらしい。
なんだか良く分からない色の石が配られた。これに魔力を込めるようにと言われたが、訳が分からない。
なんか会長がすらすらとやってのけていたので、聞いたら全身の血を石を持った手に集める感じと言われた。
無茶言うな。
「…うわっ!」
すると隣から、焦った声が聞こえてきた。「よ、ようへいコレどうしよう。」
秋元の手元を見ると、親指の先程度の大きさしかなかった石が手のひらサイズになっていた。え、膨らむのこれ?とか思っていたら会長のも膨らんでいた。
朗人くんの方を見やると、石を睨みつけながらも順調に魔力を送り込めているようだった。
そんな周りの様子に気が付いたのか、副会長と書記も急いで石に集中し始めた。
よし、俺もと集中を始める。だがしかし、秋元の石の大きさの半分も満たない大きさで石の膨張はストップした。しかも耳元にビリビリと電気が走った。
神様から貰ったピアスかと、溜め息をつく。そういえば魔力制御装置だとか言っていた気もする。
俺の石の小ささに笑い転げだした秋元を三回踏み潰してから、ピアスを外そうか迷って止めた。
………めんど臭そうだったので。
周りを見回すと、皆さん大きいようで、流石Aクラスといったところだった。
可愛い女の子達ですら、大きめの石を握り、わたし去年よりだいぶ大きくなった!ときゃーきゃー騒いでいた。癒やされる。
そして手元のちっぽけな石を見る。落ちこぼれ決定か、とうなだれると、秋元が落ちこぼれうはっおうどーきたーーー!と叫びだしたので殴りながら蹴っておいた。
「次は、属性検査なー。」
その石前に持ってこーい、とホスト教師が声をあげる。
早々に席をたった会長に続いて俺たちも続く。
黒板には、良く分からない文字だとかで書かれた魔法陣的なモノが書かれていた。
そこに一人一人、石をかざして行く。すると様々な色に光り、石の色もその色に変化する。
ホスト教師によると、赤が火、青が水、緑か土、黄色が雷らしい。
それからSクラスでもないとなかなか出ることは無いらしいが、光が白で闇が黒だそうだ。
Sクラスでは、多属性の人もでるらしく2色に光る事もあるそうだ。驚きである。
「ゆうへぇは何がいーい?」
秋元が聞いてくる。そんなの火に決まってるだろ。いつでも食事を作れる。
無言で睨みつけるだけで伝わったのか。
「ごめんね。聞いた俺が馬鹿だったよぉ。」
とうなだれていたので、そういうお前はと聞いてみた。
そしたら、雷がいいらしい。体を痺れさせるというのにときめきを感じるそうだ。はっきり言って、気持ち悪かった。
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