つかの正夢(hg)

 泣いていた。血の涙だった。
 俺の剣は白い肉に溺れ、俺の声は嗚咽に埋もれた。行き場のない怒りが俺の胸を削る。後悔、哀しみ、悔しさ、何が正しいのかわからなかった。ただ、これは夢なんだと疑うばかりだった。そこでいつも目覚めた。不安だけが残った。いつか、正夢になるのではと。

「‥銀時」
呼ぶと、儚い声で応えた。言葉は聞き取れない。
「死ぬな」
応えなかった。抱く度に彼が言った、死ぬならお前の剣がいい。その言葉ばかりが耳を伝う。
「好きだ」
白い肌に、紅い涙が流れた。




地裏ロマンス(gh)

「おま、やめろバカ!糖尿!‥んっ、」
 嫌がる土方を押さえつけてするちゅーは特に興奮する。なんつーか、銀さんの征服欲をこう、さわさわすんの、土方の声って。
「残念〜銀さんはまだ予備軍です」
「どーでもいんだよそんなもん!とりあえず離せ、まだ近藤さんがそこに、」
可愛いなあ、土方。
「でもさ、土方。お前のちんこ、すげえことになってんよ」
「‥〜っ!」
 隊服の上から優しく触ると、もうそこはガチガチで、それを伝えたら土方は真っ赤になって、下半身をビクッてさせた。
「は‥あ、それは生理現しょ、」
「でもさ、いつもより興奮してねえ?‥見られちゃうかもって、考えてんの?」
「ば、んな訳‥!」
「素直になれや。ね、舐めてあげよっか」
 耳元でそう言うと、土方は潤んだ目で俺を見た。誘ってるよな、それ。唾液が糸引いて、食べてくれって顔してる。
その顔が崩れる瞬間が、俺はだいすき。
「バカ、期待してんじゃねーよ。お前は今からここで、1人でちんこしごいてイけ。俺が見ててやるから」
眉を寄せて、切なそうにする土方の顔が、たまらない。くそ可愛いよ、お前。



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