4




教室に戻ったら、まーた殴られんのかな…?
 流石に近藤さんは殴れねぇや、ちくしょう。

色々頭の中で考えていた時、晋助が私の手を掴んで立ち上がった。
 それを不思議に思いながら、手を引っ張られたので私も立ち上がる。



「晋助?」

「行くぞ」

「行くって?」

「そのブサイクな面冷やしに」



ククッと喉の奥で笑う晋助に言い返そうとしたが、先に降りて行かれたので言葉を飲み込んだ。

 女の子にブサイクって失礼だぞ晋助コノヤロー。


でも、アイツなりの不器用な優しさだって分かってるから、思わず小さく笑った。


けっこーいい奴だよなー…。
……ムカつくけど。






変化
(いだだだだだ!!ちょ、晋ちゃん痛い!)
(わざわざ冷やしてやってんだから文句言うなまな板)
(押すなよ!ヒヤ●ン軽く当てて冷やせよ!まな板じゃねェし!!)
(うるせェな。お湯ぶっかけるぞ)
(ドS…!!)