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「何で?」

「怖くねーのか?」

「たまに怒ると怖いよ。でもまぁ…基本的には普通」

「…俺の片目の事話した時は?」

「はぁ?あの時も言ったじゃん。別に怖くねーって」


 一体何が言いたいんだ?


「やっぱ、お前は変な奴だな」

「失礼だな」

「ククッ」

「なー晋助。お前マジで良い訳?私なんかといたら被害くるぞ〜。兄さんや総悟から来るかもよ〜?」

「アイツ等もゴリラ側か」

「私が向こう行けっつたんで」

「ルールだからかァ?」

「…まぁ、それも一理ある」

「一応言っとくが、俺は好きな様にさせてもらうぜ」

「後悔すんなよー?」

「しねェよ。大体、テメェ一人じゃ支えきれねーだろ」


 晋助らしくない台詞を言い、起き上がる。

…今ちょっと、自分の耳を疑いました。


「一人で無理してんじゃねーよ」

「いでッ!!」


バシンッて頭を叩かれた。

 ちょ、酷くね!?何で叩くん!?

女の子なんだからもう少し優しく扱ってくれよ。
 学ラン着てるけど一応ガールなんだよボーイじゃないんだよ。

楽しそうに笑みを浮かべる高杉コノヤローの横顔を見て、小さく笑った。


 やっぱモノホンのバカだコイツ、って。






馬鹿
(つーか昼飯奢れ)
(この前の手当ての礼かよ)
(仲間になってやったからその分も何か奢れ)
(金取んのかいッ!!)