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「理由、分かる?」
「全然。ただ、帰る途中いきなり現れて…」
「そっか…。ゴメンね、辛い事聞いて」
「いえ。…あ、でも…変なこと言っていました」
「変なこと?」
「『ゲームを盛り上げる為だ』とか『アイツ苦しめてやらねーと』とか…」
…オイオイ。それって、どー考えても全部私に対しての言葉じゃないの?
もうゲームは始まってる、ってコトね。
「…サンキュウ。…お大事にね、これからは大丈夫だから」
「え?」
「それと、ゴメンね」
ポン、と少年の頭に手を置き、力なく笑って言った私はその場を後にした。
あまり人が来ないだろうと思われる階段の陰で携帯を取り出し、あのちゃらんぽらんにコールする。
あの時、強制的にだけど電話番号を交換した。
悪用したり他の奴に教えたら殺すって言っておいたのでその心配はない。
2回ほどコールした後、ちゃらんぽらんは電話に出た。
「どーゆー事だコノヤロー」
『初めて電話してきて一言目がそれか』
「うるっさい。一年の奴ボコりやがって。どーゆーつもりだよ」
『昨日言ったはずだが?』
「速過ぎでしょーが。読者さんついて来れないだろーがバカヤロー」
『そっち!?』
「天人高に殴り込みに行くぞコラ」
『それヒロインの台詞!?そんな事したらそっちの高校の奴消すぞ!』
「そしたら君を殺るからいーよ」
『そんな軽いノリで言わないで!そしたらブタ箱行きだぞ!?』
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