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「いい加減にしろ!自分のせいで他の奴に被害が行ったんだぞ!?」
「は?」
「一年の奴が天人高の奴にボコられたらしい。どう考えても沙良が原因だとしか思えん」
一年の奴がボコられた…?
私は一年に知り合いなんていないのに…?
どーゆー事、だ…?
「それって誰?」
「1年B組の田中って奴…ってオイ!」
近藤さんから名前を聞いた私は、すぐ一年の教室に向かって走った。
何で関係ない奴を襲うんだよ…!!
単なる偶然にしちゃタイミングが良すぎる。
昨日あのトラが言ってたイベントって…コレの事?
速過ぎるだろーが!
もーちょい焦らせよ!
読者の皆さんついて来れなくなっちゃうでしょー!!
1年B組の教室に辿り着き、近くにいた生徒に田中っていう子を呼んでもらうように頼んだ。
顔に湿布を貼っている坊主頭の少年が田中らしい。
こちらに歩み寄って来た田中君の表情はかなり暗い。
「君が田中君?」
「はい…そうですけど…」
「すっげー、あの土方先輩だよ」
「沙良先輩がB組に来てるよ」
「格好いい〜vV」
「や〜ん。沙良先輩が来てくれるなんて…!!」
教室にいる生徒が何か騒いでいたけど、敢えて無視。
「私は土方沙良。ちょっと聞きたい事があるんだけどいいかな?」
「はい」
「昨日、天人高の奴等にボコられたって本当?」
「…はい」
田中君の顔が一層暗くなる。
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