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「はぁー…メンド…」


茶蘭との話を済ませ、工場地を後にした私は自宅に向かって歩きながら溜め息を吐いた。


 ルールは分かりやすいっちゃあ分かりやすいもの。


近藤さん達に誤解されたまま過ごし、その誤解を解いてはいけない。
 もし和解したら3Zの生徒を一人ずつ消していく。

仲間を作ったら、その仲間をリンチするらしい。
 つまり、仲間を作らず過ごせってコト。

機嫌は半年間。

 その間、向こうで色々イベントを用意してくれるさい。
面倒臭い事する奴等だなー。

もし天人高の奴等と喧嘩して勝ったら、また新しい噂を流してくれるとの事。

 いらない親切だっつーの。



簡単に言えば、近藤さん達を敵にして仲間を作らず半年間過ごせってコト。

 もし私が最後まで自殺したり逃げる事をしなければ噂の誤解を解き、天人高の奴を好きなだけボコって良し。


もし私が負けたら…それは私が死んだって事を意味する。

 自殺しなけりゃいい話。


「あー…」



見上げた空は澄んだ青色で

 とても眩しく感じた。







遊戯
(絶対ぇあんな奴に負けてやらねェ)
(死んでたまるもんか)