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「で、用件は?」

「一緒に来てもら「嫌です」…速ェよ!!」

「だって歩くの面倒だしぃ〜」

「学ラン着てるまな板が生いぎっ!?」


 右にいたトラの台詞を遮るかの様に、思い切り殴り飛ばしてやりました。

殴られたトラはゴミ袋の山に突っ込んで行きあえなく撃沈。


「誰がまな板だゴラ」

『すいませんっしたぁあ!!』

「…んで、どこまで行くわけ?」

「ここから歩いて十分の所です!」

「十分ン?」

「ヒィッ!た、タクシー使いますか!?」

「もち、君達が支払いね」

『はい!!』


ニッコリ笑顔で言えば、二匹のトラは気をつけの姿勢で声を揃え返事をした。

 ふっ。本当は私のサイフには430円しか入っていないなんて言えないからな(ぇ

あ、でもジャンプは買える値段だから大丈夫だね。何かが。